9月のまとめ/マリナーズ編
2007年 10月 01日
シーズン後半の大事な時期に9連敗、その後にも4連敗じゃ無理ですわな。結局、エンゼルス、ヤンキースとは地力の差があったとしか言いようがない。
とにかくシアトルの場合、考えてみればこの投手陣でよくシーズンを2位で終了できたと思う。どう見たって弱体投手陣、特に先発。エースはヘルナンデスだったけど、シーズン開始早々に故障し、復帰後もあまりパッとしなかった。とりあえず14勝して数字上は面目を保った感じだが、絶対的エースとしての存在感はまだまだだった。
昨シーズン、カージナルスのワールドシリーズ制覇に貢献したウィーバーも全くもって期待を裏切り続け、シーズン半ばまで勝ち星0だった。
比較的安定感のあったバティスタも、ここぞという場面で崩れるシーンが多かったし、ワシュバーンやラミレスは投げてみなければわからない状況が続いた。
にもかかわらず、ここまで頑張れたのは打撃陣のシーズンを通しての好調とリリーフ投手陣の「出来過ぎ的」活躍だった。その中でも、抑えのJ.J.プッツは今やMLBを代表するクローザーに成長したのは喜ばしい。
そして、イチローの今シーズンはずっと安定した活躍で、いわゆるスランプというものがなかったのではないだろうか(しいてあげれば、シーズン開幕当初のみ)。今年のイチローは例年以上に私を楽しませてくれた。数字上ではもっと良いシーズンが過去にあったが、今年は何か「やる気」を強く感じさせたのだった。それが、チームの優勝への可能性とも結びつき、ここ近年では最もスリリングな戦いぶりを見せてくれたのだった。
イチローに言わせれば、自分への評価は「マイナスがゼロに戻った」だけ、チームは「やっとスタートし始めた」とのこと。いつもながらニヤリとさせられるコメントだが、ファンとしては来年への期待で早くもウズウズしてしまうのだった。
さて、MLBのこれからはワールド・シリーズまで死闘の連続。松坂のポスト・シーズンでの活躍はいかに?一応、ボストンのワールドチャンピオンを期待します。