レコーディング後記その7

 6月19日、この日はタマちゃんのギターを中心にダビングをおこなった。なにしろ、彼は一日リズム録りに来られなかったので、その分ダビングが増えたのだ。‘Ken M-3’では2種類のバッキングを入れた。通常彼が弾いているストラトキャスターと、もう一つはSound Crewにあるセミ・アコの名器、335を弾いてもらった。アンプもVOXとMatchlessを二台並べて、いろいろ試したりして、彼もご満悦である。おかげでリラックスしたプレイをおさめることが出来た。その後、私がB-3とシンセをダビングした。

 続いて、‘Wada M-5’でWah-wahギターを、私がFender Rhodesと何種類かのシンセを入れた。さて、どんどんいくよ!次は‘I Wish’のギター・ソロであります!まあ、まあ、そんなに飛ばして、あとで録り忘れなんかないようにしましょうね。そうそう、あせってノルマを達成しようとしても、いいことありません。ちょっとcool down.しなくっちゃ。じゃあ、めしだ、めしだ!

 というわけで、いつも食事はこのビルの一階にあるレストラン「カーニバル」でとるのだが、ほとんど毎日のように通っているから、マスターにすっかり覚えられてしまいましたね〜。でも、おかげでゴハンを大盛りにしてくれたり、肉の量がだんだん増えたり、コーヒーをサービスしてもらったりと、いろいろ良くしてもらったのです。ありがとうございま〜す。お礼にジュンコさんがサイン色紙をプレゼント、早速、マスターはレジのところに飾っておりました。これからもよろしくね。

 さあ、これでパワーもついたぞ!と、タマちゃんにはカゲキなソロをお願いしましょう!その期待どおり‘I Wish’の間奏はディストーションとWah-wah全開の超オバカ・ファンク小僧のキレたソロがビシーっときまったのであった!やったね。万歳三唱。

 翌20日は、徹底的キーボード・ダビングdayとなったが、この日ジュンコさんは歌入れ前にリフレッシュしていただくため、欠席。カルメン・オザワも連日の疲労がたたってダウン。ツチダさんもいろいろ仕事をかかえて、スタジオからあちらこちらへ飛び回っていた。そして、ケンさんは、自宅で‘Sakiya M-8’のアレンジに取り組んでいた。

 今までリズムを録り終えた曲は、‘Ken M-1〜4’‘Wada M-5’‘Sakiya M-6’‘I Wish’の全7曲、そしてこの間、新たに2曲上がってきていて、そのうちの1曲が‘Sakiya M-8’というわけ。その曲はメロがとても印象的だったのだが、オリジナル・デモのムードがロックぽかったので、ケンさんが今回のアルバムのコンセプトにあうようにアレンジすることになった。

 つまり、この日は私とプロフェッサー・セリザワとふたりで寂しく作業してたわけ。ギャラリーがいないと燃えにくいのがプロというもの、その落ち込みそうなモチベーションを自ら奮い立たせて、我々はがんばったのだった。

 Oh,yeah! great! cool! fanntastic! オレッテ、ウマイ?テンサイ?サイコー?もちろんです。ヤッパナ!

 続く21日はゴトウさんのダビング。‘I Wish’のセクションとソロである。今回、ブラス・セクションは私がキーボードでトランペットやトロンボーンのパートを演奏し、ゴトウさんにサックス・パートを入れてもらうという形になった。同時に二人で演奏した曲もある。これが、なかなかいい感じになって、なんかヤミツキになりそうである。そして、アルト・サックスのソロ!とにかく、出足がかっこよくキマッテ、ごきげんなフレーズ炸裂のホットな演奏を注入することに成功した!おとといのタマちゃんのカゲキ・ギターを引き継いだゴトウさん、なかなか聴かせますよ。きっと、フェード・アウトは引っ張り気味にしたくなるだろうな。さあ、‘I Wish’はこれで、ボーカル以外のオケが完成でありました。

 さて、この後はジュンコさんが歌入れをおこなうことになっていて、私は明日のリズム録り最終日の準備のため、早退させてもらった。残る2曲、‘Ohtsubo M-7’‘Sakiya M-8’をレコーディングして今回のラインナップがここに揃うこととなるのだ。さあ、もうひとふんばり!
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by harukko45 | 2001-07-09 00:43 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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