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サエコ‘ブリジット’スズキの日記

 2001年9月11日、今日は忘れられない日になった。私はカナダのバンクーバーの近くにいる。妹がワーキング・ビザでこちらに来て半年になるから、夏休みをかねて遊びにきていたわけだ。こちらにきてからは、毎日、マウンテン・バイクを借りて、山道を散策したり、湖のほとりにねっころがったりして、美しい自然にすっかり浸りきっていた。東京での生活(注:ジュンコさんはメンバー紹介の時、私を「千葉県出身」って言ってるけど、ほんとうは「東京都出身」。ただ、「新小岩」だから確かに「千葉」の隣って感じなんだけど・・)のストレスを洗い落として、リフレッシュした気持ちで、今年後半を乗り切るつもりだったのだ。

 いつもの朝の散歩から帰ってくると、妹が私に告げた。「ニューヨークが大変な事になっている。」と。テレビをつけて、映像を見た。驚きと恐怖が私を強く突き動かしたが、反面、映画を見ているような錯覚にもおそわれた。

 9月12日、飛行機が全面運行停止となったことを知った。私は14日に帰国する予定だったが、無理だろう。でも、何日かすれば、再開するのでは。とにかく期待するしかない。でも、このテロ事件の深刻な事態をじょじょに把握するにつれ、これは私も大変なことになるかも、と思いはじめているのも事実。

 9月13日、明日の便はキャンセルになった。旅行エージェントからの連絡を待つしかない状況。不安が募る。

 9月16日、運行が再開されても、私の順番は早くても21日であると告げられた。「Oh,my God!」。だって、19,20日にジュンコさんの大阪があるのだ。間に合わないじゃない。ショック。

 マネージャーに電話、アッコちゃんに電話、父からは、「ジュンコさんの仕事、やらせてもらえなくなるのでは?」と心配の電話もかかってきた。そりゃ、そうだ。穴あけちゃうんだから。でも、どうしようもないんだから。腹を決めよう。

 9月20日、あれからずっと、ブルーな日々が続いている。大阪の様子をアッコちゃんに聞いた。アッコちゃん一人で、がんばってくれた。タマちゃんも歌ってくれたみたい。演奏も良かったし、お客さんもたくさんで、大盛況だったとのこと。でも、一日目終わってから、めずらしく全員、飲みに行かず、早々に寝たらしい。おかげで、朝、いつもドロドロ・パンパンの顔で、登場するはずのバンマスが、やけにすがすがしい表情で、肌がつるつるしていただって。でも、どうせ私のこと、いろいろネタにしてんだろうな。トホホホホ。

 9月22日、昨日、無事飛行機に乗って、帰国の途についた。やっと日本に帰ってきた。みなさんに報告、とりあえず「よかった、よかった。」と言ってくれた。ちょっと、ホっとした。みんなに会うのは29日、愛知県刈谷市での仕事になる。

 9月29日、新幹線で三河安城へ。ホームに降りて、メンバー全員と再会した。バンマスが、「サエちゃん、アッコちゃんがさ、『泳いででも、帰ってこんかい!』って言ってたよ〜。」おお、早速、来た。タマちゃんが、「僕とアッコちゃんでもう完璧だから、サエちゃんいらないか、て言ってたのにね〜。」「そっかぁ〜」ここはスマイル、スマイル!何があってもスマイルを忘れずに!

 今日は久々の野外ステージだ。お天気も上々、緑に囲まれた大きな池の近くにステージがあった。リハーサル前に池のそばで、アッコちゃんとロクさんとタマちゃん達とお弁当を食べた。すると、ウエちゃんとバンマスはもうチェックし始めた。もうちょっと、ゆったりすればいいのにね。

 だけど、やっぱり歌うのは楽しい。おまけに、みんなスイートベイジルとブルーノートを経て、新曲がいい感じに仕上がってきていた。だから、私も楽にのっていけたのだ。特に‘A Way’が良かったな。野外のムードにもぴったりっていう広がりのある感じだった。

 それと、‘愛は時を越えて’に久しぶりに感動した。ステージ最後の曲らしく、みんなが集中しているのがひしひしと伝わってきたのだ。

 始まってから、すぐに日が沈んで、お月様が私達のバックにきれいにかかって、何とも言えない素敵な演出だった。ほんと、晴れてて良かった!おまけに、今年がいままでで一番の観客数だって!それに、みんなよくノって、楽しんでたみたい。やったね!おかげで、心も晴れ晴れした。

 無事、ステージも終了、今夜は日帰りだから、新幹線の中で「お疲れ様」をした。

To be continued


佐江子‘ブリジット・ジョーンズ’鈴木
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by harukko45 | 2001-10-01 00:00 | 音楽の仕事 | Comments(0)

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