クリスマス・ツアー〜第七章:大手町/幕張

 22日大手町パレス・ホテル、23日幕張ニューオオタニ・ホテルでのディナー・ショウは柳ジョージさんをゲストに迎えるという構成だ。20日のジョイント・ショウと違って、バックは我々大橋バンドがつとめたが、普段と違う環境で、柳さんにも失礼のないよう、なんとかこなせたと思っている。

 ジュンコさんのショウ前半終了後、柳さんとジュンコさんとで‘Stand By Me’、そして、ジュンコさんとゴトウさん、ウエちゃんを除くメンバーの演奏で、柳さんが4曲歌った。曲は‘Georgia On My Mind’‘Fenceの向こうのアメリカ’‘青い瞳のステラ〜1962年、夏…’‘酔って候’。いずれも柳さんの渋く、そして大きなノリを持った歌声を生かした、印象的なナンバーが続く。

 ‘Georgia〜’は、あの偉大なる黒人シンガー、Ray Charlesの名演でお馴染みのスタンダード、特に柳さんはそのRay Charlesとツアーを回って競演した経験を持つ。つまり、Rayの素晴らしいピアノ・プレイを聴いてきてる人だけに、私はけっこうなプレッシャーを感じつつの演奏になったのが正直なところだ。ま、しかし、弾き始めてしまえば、後は自分を信じて進むのみ、人は人、自分は自分だ。とりあえず、及第点をいただけたとは思うが。

 ミディアムのロックンロール‘Fence〜’では、ドラムがない中、ロクさんが安定したプレイで曲をしっかり支え、いいグルーヴを提供してくれた。続く、名曲‘〜ステラ〜’では、タマちゃんがアコースティック・ギターで、とてもいいプレイをしたし、コーラスのABデコーズの二人もアメリカ南部風のニュアンスをふんだんに醸し出してくれた。そして、最後の‘酔って〜’は、打ち込みのビートをベーシックにファンキーな演奏で、会場のお客さん達もノリノリになって盛り上がったわけである。

 それにしても、柳さんのスケールのでかい唄には完全に魅了された。確かに、ロクさんが先日言っていたとおり、一瞬に命を懸けているかのようなオーラがビシビシと伝わってくるのだった。

 この後、再びジュンコさんが加わって、二人で‘White Chistmas’を歌った。実を言うと、私個人的には、シンプルなこの曲の伴奏の方が‘Georgia〜’より、むずかしく感じられた。だから、あまり納得できる演奏には至らず、少々後悔している。それを引きずってしまった影響か、続くジュンコさんとの後半戦、大事な‘A Way’を、いつもより早めのテンポで出てしまって、いいグルーヴをいまいち引き出せずに終わってしまった。これは、私、バンマス改め『リーダー』としては反省しなくてはいけません。ちょっと、へこんだ。

 ところで、柳さんが私のことをリハの時からずっと、「リーダー、リーダー。」と呼んだものだから、他のメンバーがそれをおもしろがって(特にロクさん)、最近じゃ何かと言えば「リーダー、リーダー。」といいやがるのだ。例えば、「リーダー、適当にヨロシク。」とか、「リーダー、ガンガン行っちゃってください。」とかの柳さん語録を、ご丁寧に柳さんの物まねしながら言うわけ。最初のうちは「人の気も知らないで!」なんて思っていた私も、最近じゃ開き直って、「ハイ、ワタシがリーダーです。」と応えるはめになった。ま、どうにでもして頂戴!

 さて、ショウは‘サファリ・ナイト’‘ペイパー・ムーン’、そしてアンコールの‘My Love’で終了した。というわけで、20日、22〜23日と3日間の「with柳ジョージ」セットは多少の後悔、反省はありつつも無事終えることが出来たが、やはり心身ともに疲労が残ったのも確かだ。ジュンコさんもそれぞれのメンバー達も、集中力をキープするのが大変だったことと思う。みなさん、大変お疲れさまでした。でも、次はいよいよ千秋楽、待ちに待った札幌じゃありませんか!もう一息、全員のチーム・ワークで最後を決めましょう!と、心にしかと言い聞かせて、24日私達は今年極寒の札幌に向かったのだった。
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by harukko45 | 2001-12-24 23:35 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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