クリスマス・ツアー〜第八章:札幌、そして怒濤のエンディング(宴会)へ
2001年 12月 25日
前日までの柳さんとのジョイントを乗り切って、さあジュンコさん単独の札幌は盛り上がるぞ!と、勢い込んでいた私はとんだ冷水を浴びた感じだが、逆に最後のショウも気を引き締めてのぞめという神様からの戒めと思うことにした。そう、何事も前向きにね。
しかし、「魔の一週間」など関係ない他のメンバーは、いたって元気。とにかく今日はハジケテやるんだと最初からテンションは上がりっぱなしである。ゴトウさんとロクさんは、どうしようもないオヤジ・ギャグを連発して、みんなの顰蹙をかっていたが、まったくめげず、こちらが引けば引くほど、絶好調になっていくご様子であった。もうこうなると、どんなことしても止まりません、ハイ。
いつものように ‘This Christmas’、この曲も今日で終わりと思うと、一段と気持ちが入りますな。とにかく、今回のショウの成功はこの曲の選曲が大きく貢献していることをあらためて感じた次第。ジュンコさんは、やはり地元に帰ってきた余裕からか、いつも以上に大きさのある歌いっぷりだ。そして、 ‘シンプル・ラブ’。代表曲のひとつであるこの曲では、会場もリラックスした空気に包まれたようだった。
続いての ‘たそがれ〜’‘You're so〜’‘シルエット〜’は演奏のダイナミクスを落として、ショウの構成全体にメリハリをつけているコーナー。ここをキメることができると、クリスマス・ムード満点な気分がお客さんにひろがるし、後半戦の入りがとてもやりやすくなる。この日は3曲を、一つの組曲のように、まとめることが出来た気がする。私自身が、このコーナーのキーなのだが、ようやく3曲全体で一つなのだと、とらえることができたからだろう。
さあ、そして一昨日から問題の ‘A Way’であるが、これがうまくいった。本番前に、みんなでテンポを確認しあって、グルーヴ感の統一を計ったので、本来の曲調を取り戻せたのだった。ゆったりとしたテンポでも、気持ちよく前進していくノリを失わない演奏だったと思う。
この曲が成功すると次の ‘サファリ・ナイト’‘ペイパー・ムーン’は当然、怒濤のファンクものへとパワー・アップするのである。やってて体が自然に動いてしまうんだから。私は座って演奏しているから、ABデコーズみたいに踊れないけど、ヘッドバンキングよろしく燃えに燃えてしまうのだ。ウエちゃん言うには、白目むいた形相になっていたそうで、かなりのホラー度数であったらしい。う〜む、ちと恥ずかしいの〜。ま、許してちょ。
一回目のステージがうまくいって、二回目はより大胆となったジュンコ・バンドは少々わるノリして、荒っぽいところもあったけど、楽しさにおいては最上のものになった。外で見ていたマネージャーのツチダさんからも、ステージの楽しさが会場にも伝わって最高だったとのお褒めの言葉を頂いた。へへ〜ん、見事にハジケきりましたな、俺達!万歳三唱の楽屋裏だ。
音楽する喜びを堪能しまくった我々は、今年を締めくくる大宴会にそのまま突入したわけである。11時ぐらいから飲みはじめて、朝5時ぐらいまでススキノで騒ぎまくったわけよ。忘年、忘年!お疲れさん、お疲れさん!ときたもんだ。そのうち、一気、一気なんかやり始めて、撃沈したマツ。相変わらずダジャレまくったゴトウさん。なんだか感極まって泣いちゃったサエちゃん。途中から全く記憶をなくしたロクさん。マツとの一気勝負に圧勝し、酒飲み王座を奪還して超ご機嫌なケンさん。そして、無事に今年のステージを見事やり遂げたジュンコさんは、実に楽しそうに最後の最後まで我々につきあった。ほんとに、いい仲間たちである。もちろん、毎度のことで申し訳ないけど、私もとにかく飲みまくって盛り上がったのは当然であります。こうして、朝まで笑いっぱなしの飲みっぱなしの私達、最高のクリスマスを過ごしたわけでございます。仲間に大感謝、そして来年もブアーっといきましょう、ヨロシクね!