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新春放談:JUNKO 2001〜2002を語る/植村昌弘X和田春彦

植村  「明けましておめでとうございます。本日は我がジュンコ・バンドのリーダーであり、当ホームページ(大橋純子公式ホームページ)でもコラムを寄せていただいております、和田さんをお迎えして、『大橋純子とその周辺』について2001 年を振り返り、また新年にかける抱負などをおおいに語り合おうということであります。まずは、昨年の総括から始めたいと思いますが、和田さんからお話いただけますか。」
和田  「やはり、時間軸にそってお話していったほうが解りやすいと思うんですが。」
植  「どうぞ、お願いします。」

和  「まずは何と言っても、このホームページの立ち上げということですね。一昨年からアイデアだけは先行していたのですが、結局誰が作るのかが問題でした。」
植  「誰がネコに鈴をつけるのか?」(笑)
和  「そうです。プロの制作会社に頼むことは簡単なんですが、モロモロ話が進まず、延び延びになっていたわけです。そんな一昨年の暮れの大阪でした。ちょうど今日と同じように植村さんと話し合っていたんですよね。」
植  「ええ、ホテルのコーヒーショップで朝食を食べながらでした、確か。」
和  「あの時、あなたから『プロト・タイプをでっちあげてみます。』という一言には、失礼ながら正直、半信半疑な気持ちを抱いたのですが、次の日、すぐに仮アップをしていたのには、大変驚いたわけです。」
植  「もともと、僕は待っていても始まらないから、やってしまえ、という人間ですから。それに、今のメンバーの中でコンピューターに一番くわしいのは僕だったですから。」
和  「にしても、あの早業は素晴らしかった。それに、出来が良かった。単純にHTMLだけでもこれだけやれるのだ、と感心しましたし、要はやる気なのだということを改めて思ったしだいです。」
植  「しかし、年が明けて2月に正式公開するには、いろいろな方のアイデアが必要でした。ジュンコさん、ケンさん、和田さん、それとウィンサイトの戸島さんに加わってもらって、何度もミーティングを重ねた結果、現在の形に収まったということですね。」
和  「そのころは、植村さんと戸島さんのコンピューター用語による話の80%はチンプンカンプンでした。ですから、私のコラムも最初のうちはけっこうメチャクチャなHTMLシートでした。(笑)その後、遅ればせながらHTML辞典を引きつつ、何とか形になってきました、そう言った意味でも、私にとっても新しい挑戦のきっかけを与えてくれた出来事でしたね。」
植  「それは、ジュンコさんにとってもですよね。」
和  「もちろんです。アナログ人間を自称していたジュンコさんがPowerBookを購入して、メールをスピーディーに使いこなしてる絵など、一昨年では考えもつきませんでした。それにジュンコさん自身がファンの方に直接語りかけることが容易になっただけでも大きいし、また、ライヴのあとファンの方からもメールを頂くという、ダイレクトな関係性を持つ手段として素晴らしい成果だと思いますし、よりアクセスが増えていけば、新たな試みやアイデアも生まれてくるでしょう。」

植  「ただ、当初考えていたことで、まだやれていないこともありますね。例えば、ライブ音源の配信であるとか、ファンクラブ設立など。特にライブ音源のインターネット配信については僕も和田さんも熱心でした。」
和  「ん〜、やはり著作権の問題が絡むとむずかしいですね。ことが大きくなりすぎるのであきらめざるを得なかったわけですが、現在でも不況不況といって、みんな財布の紐をしめながらも、インターネット関連においては、ADSLをはじめブロードバンド化しようとする人が激増しているわけで、将来的には音源自身の配信ということが日常化するのは間違いないのですが、アーティストの権利を守る立場から考えると一足飛びに進むのは現実的でないのです。」
植  「でも、インターネットというのは極端な話、『何でもアリ』だから、これだけインパクトがあったわけだし、それ故の可能性を否定できないわけです。結局、規制を増やして守ることばかりに従事すると、大きな意味での発展には結びつかないのではないでしょうか。」
和  「仰るとおりですが、今は過渡期であるとしかコメントできませんね、残念ながら。ただ、今おこっている事は人間が音楽を聴く、接する手段についての根本的革命であり、音楽に対する人々の捉え方も変わらざるを得ないということです。それと、ついでに著作権問題についてですが、現在のこの権利に関しては、基本的にアメリカ中心に考えられたシステムであるという認識は承知しておくべきだと考えています。」

植  「ほほう、アンチ・アメリカニズムの和田さんらしい発言になってきましたね。僕もその点は賛成です。70年代、80年代、経済的に落ち込んだアメリカは、その挽回、一発逆転を計り、政策的に著作権を、特にコンピューター・ソフトや金融商品を中心に大々的に世界中に認めさせた。これによって、90年代、ほとんどのコンピューターはWindowsがOSとなり、金融ビジネスはアメリカに集中した。」
和  「よって、世界中の金はアメリカに集まり、空前の繁栄をもたらしたわけです。ですから、自由の名のもとのインターネットも、元をただせばアメリカ政府による世界戦略、世界規制によってもたらされているという結論です。しかしながら、おかしなことに、もっと昔から認められてきたアーティストやミュージシャンなどの著作権が、これによって不当な扱いを受けているという事態に至ってしまったのです。」
植  「確かに、話していくと何処まで行くかわからなくなりそうですね。ただ、僕としては裏ページをつくってでも、やってみたいことなので、ついこだわってしまいました。ファン・クラブの件にしても、我々だけの考えでなく、ファンのみなさんの意見や要望を聞いていかなければ、なかなか決められないことなのかもしれません。ところで、現在のコンテンツについては、どう考えます?」
和  「とにかく、ディスコグラフィの充実ぶりは大変すばらしいです。これは、他のサイトとくらべても決して負けていません。まして、いちアーティストのホームページでこれだけのものを作ったのは、自慢できることと思いますし、資料的にも貴重です。編集長をはじめ、一つ一つコメントをいれたジュンコさんもとても立派な仕事をされたと思います。」
植  「お褒め頂きありがとうございます。これについては僕も自信作なので、うれしいです。ところで、ホームページの件だけで、話が白熱してしまいましたので、一度休憩し、雑煮など食べた後、対談を続けたいと思います。それでは、ひとまず失礼いたします。」
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by harukko45 | 2002-01-01 00:00 | 日々のあれこれ | Comments(0)

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