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松崎しげる&大橋純子/大垣、下関

 12月9日に北海道から帰って、翌10日には岐阜・大垣に向かった。松崎さんとのジョイント・ショウのためである。メンバーは私とオッサンのみ。前回のフル・バンドでの演奏の興奮がさめないものの、体力面では少し下降気味。ここは一つ気力で乗り切ろうというわけ。

 このジョイント・ショウでは実際に演奏する曲は少なくなるのだが、ステージ途中で引っ込み、次の出番まで待つのは集中力の持続がむずかしく、かえって出ずっぱりで演奏している方が楽だったりする。結局、ミュージシャンは演奏してなきゃ価値の少ない人種(?)だから、あんまり休ませちゃいけないのであった。

 とは言うものの、このショウは(前にも書いたが、)内容的には充実していて、お客さんには満足度が高いと思われる。現に、今回の大垣市のホテルは3年前にも訪れていて、今年アンコールを頂いて、再演することになったのだ。二人の素晴らしい唄と楽しい演出があれば、これは当然とも言えるかな。

 そうそう、箱根での照明問題、スタッフが検討してくれて、少し明るくなった。よかったよかった。すぐに対応してくれて感謝でありました。終演後は、松崎バンドのメンバーとも久々の飲んで、楽しい時間を過ごしたのだった。(彼らは次の日広島に早出だったのだが、僕らにつきあってくれたのか、随分遅くまで盛り上がったんだな、これが。)

 さて、17日。この日、下関において私達ジュンコ・バンドは、ここ最近でのベストな演奏、ステージを繰り広げることになったのである。そういった予感は一週間前の伊達でのステージからあったのだが、ゴトウさんの復帰で、サウンド面・精神面両方でパーフェクトな状態を確立できたのだ。もし、これをライヴ・レコーディングしていたら・・なんて思うほど、パフォーマンスの内容が高みに達していたといえる。

 特に、2回目のステージは各曲のテンポ、グルーヴ、ニュアンス、どれをとっても文句のつけようがなかった。演奏する我々もそれを自覚していたし、ものすごく楽しんでいた。もちろん、お客さんたちの反応の熱さもビシビシと感じられたし、アンコールの‘Happy X'mas’での会場中が一つになった一体感には感動してしまった。この曲では、最前列にいらした男性(ビートルズ世代と思われる?)がサビを一緒に唄っていたのが実に印象的だった。あういう姿を見た時こそ、我々も演奏する喜びを感じる瞬間でもある。

 この日、終演後にCDがたいへん売れたのだそうだ。ライヴの良さがそのまま反映された結果、証明といえるだろうか。今、全体として不況の音楽業界において、こうやってコツコツ良いライブを聴いてもらい楽しんでもらうことこそが、セールスに結びつく基本であり最善なのだ、と実感するのだった。

 細かく一曲ずつフォローすることはしないが(だって、全部が良かったから)、特にオープニングの‘This Christmas’におけるドラム、ベースの素晴らしいグルーヴ感は絶賛したい。また、‘You're So Beautiful’のサックス・ソロは見事にハイライトを作ったし、それを受けたジュンコさんのボーカルの美しさをなんと表現すべきかわからない。また、‘Beautiful Me’でのバンドの一体感はこの上ない幸せを私にもたらせてくれた。そして、‘Happy X'mas’は、ジュンコさんにつきる。ジョン・レノンの個性的な世界を見事に自分のものとして仕上げてしまった、その実力にはまたまた脱帽なのである。

 終演後は忘年会、この日が今年最後のジュンコさん単独でのステージだったからだ。こんなに良い状態でステージが出来るのに、それを発表する環境がむずかしいという現在の状況に、くやしさ・歯がゆさを感じるものの、それを上回る充実感が、私達を満たしていたことは言うまでもない。というわけで、またまた大盛り上がりの下関の夜でありました。(毎度のことでアイスミマセン。)

 次は、23日。新潟にて松崎さんとのジョイントである。では、また。テテテンテンテンっと。
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by harukko45 | 2002-12-21 00:00 | 音楽の仕事 | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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