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レコーディング終了/Part1

 だいぶご無沙汰でありました。言い訳をさせてもらえれば、少々立て込んでおったのです。レコーディングが重なって。でも、今年早々から楽しく充実した日々を過ごすことができたのも事実。この幸運にまずは感謝したい。

 さて、ざっと順番にあたっていくと、1月にはすでにジュンコさんの「日記」でもお伝えしてある、日本最高のスティールギター奏者、尾崎孝さんの初リーダーアルバム“Pedals,Bar&Beyond”が完成した。これは、去年の秋から我らがロクさん率いる「ロコス・ミュージック」がプロデュースするロコス・レーベル第三弾アルバムで、ちなみに第二弾にあたるのが、これまた我らがウエちゃんのリーダーアルバム“1999”なのである。(くわしくはロコス・ミュージックhttp://www.rocosmusic.comをCheck!)

 そして、このアルバムには私とウエちゃんがアレンジ、サックスにゴトウさん、ギターにオッサン、もちろんベースにロクさん、そしてそして、ジュンコさんまでボーカルで参加しているのだ。ま、そういうわけで、この場を借りて、私が担当した曲を簡単に紹介させていただくことにする。

 アルバム2曲目の‘Stomping at West’は、ザキオさん(尾崎さん)のオリジナル。もともとカントリーブルース&ジャズ風の素朴な曲だったが、シャッフルのリズムを強調してみたところ、結果としてスティーリーダンみたい?か。このドラム・サウンドは大変気に入っている。ザキオさんと渋いソロの掛け合いはオッサンである。この二人の演奏、まさにいぶし銀って感じなのだ。ふたりで将棋か囲碁の勝負してるみたいな渋み。酸いも甘いも知り尽くして無駄をそぎ落とした妙技の数々であります。

 3曲目の‘Georgy Girl’はフォーク・ソングの名曲のカバー。これは、打ち込みコンピューター・サウンドによる「エレキ・インスト化」をイメージしてみた。途中でトロピカル・サウンド(?)になって、C調ムードを盛り上げる!? なんてね。この曲のザキオさんのソロ! 最高です。超かっこいいのだ!

 5曲目の‘Baby It's You’はバート・バカラックの曲でビートルズのバージョンが有名。これをジュンコさんのアイデアで、70年代の知る人ぞ知る幻のバンド「スミス」のバージョンをベーシックにサイケ、アートロック風に仕上げてみた。久々にシャウトするジュンコさんを聴く喜び! なんか文句あっか。そこらのJ-Popのへにゃへにゃした歌手どもが、一発でふっとぶぞってぇ〜の。絶対聴くべし。ジュンコ・ファンは買うべし!

 8曲目は私も大好きなジャズメン、キャノンボール・アダレイの大ヒット曲、‘Mercy,Mercy,Mercy’。作曲はジョー・ザビヌルね。もともとかっこいい曲だから、基本グルーヴはオリジナルを踏襲しつつも現在のR&Bの要素もちりばめてっと。ハーモニカのアリさん(松田幸一さん)のゴキゲンなイントロダクションに始まって、ザキオさんとアリさんのファンキーなプレイが「くーっ、たまらん!」の連続なのだ。あ、それから、ドラムは左にピーター・アースキン、右にスティーブ・ガッドのシュミレーション。プログラムするのは大変なんだけど仕上がりよければ、万事良し!

 続く9曲目、‘Pirate’はトロピカル・フュージョン風の、ザキオさんオリジナル。ゴトウさんを迎えてさらにジャズ・フュージョン色が濃くなったかな。ここでのゴトウさんのサックス・ソロ、大好き! 彼の暖かい歌心があふれていて、おもわずニヤッとしてしまうのだ。

 それから、ウエちゃんアレンジの6曲目、‘Superstition’について。もちろんスティービー・ワンダーの超有名曲。これを私など考えもつかない発想で、解体�再構築をやりとげたウエちゃん! テーマ部分のかっこよさにはまいったよ。やられた。

 この他にもイケテル曲満載のアルバム、なんかロコス・ミュージックの宣伝担当みたいになってきたな〜。ロクさん、アルバイト料ちょうだい〜。というわけで、ジュンコさんファンのみなさんにも是非聴いてもらいたいアルバムです。どうぞ、よろしくね。

 さて、つづいて2月には、素晴らしいシンガーソングライターである水越けい子さんの久々のアルバムの制作をおこなった。全6曲のミニ・アルバムだが、ここには私にロクさん、ドラムにハマちゃん(濱田尚哉くん)、そしてギターにDr.Kこと徳武弘文さんとで、レコーディングをおこなった。けい子さんの楽曲の良さと私のアレンジとの相性も良好だったので、ひじょうにいい感じのオケに仕上がったのだが、けい子さん自身が体調をくずして、完成間近でレコーディングは一時中断となってしまった。ちょっと残念だったが、まもなく再開できる模様だ。

 そして、3月にはいって、ジュンコさんの5曲入りミニ・アルバムの制作にとりかかった。実は、この前の2つのレコーディング・セッションが大きなきっかけとなって、今回見事に実を結んだところがある。それは、徳武さん、尾崎さんという名プレイヤーにゲスト参加ねがったことだ。当然ご機嫌なプレイをしていただいた。もちろん、主役であるジュンコさんは、また新たな方向性をしめすように、多彩なボーカル・テクニックを披露しているばかりか、聴き手を必ず「キュン」とさせる瞬間をたくさん作り上げたのである。実は昨日トラック・ダウンが終わったばかりだ。それでは、次回にその詳細をお伝えしましょう。それでは、とりあえずこの辺で。
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by harukko45 | 2003-04-10 00:00 | 音楽の仕事 | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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