レコーディング終了/Part5
2003年 05月 02日
こういう充実した成果というのは、実はとてもリラックスした雰囲気から偶然のようにもたらされるのだということを、あらためて知ったのである。やはり、何でも力が入りすぎてはいけない。そして、自分のエゴをごり押しすることなく、一緒に仕事する人々を信頼して作業をすることこそ、成功への近道なのだ。
‘Something Blue’は女性が「結婚するときに、『青いもの』を身につける。」という話をテーマにした、実に「女性的」な詞を持った曲で、例えばお年頃の女性マネージャーのオザワ嬢など、心にピタっとくるところがあるらしいのだが、それに関して、私などは「ふ〜ん。」としか応えられなかった。がしかし、いざサウンドをつくっていくと、この曲のベーシックには、「女性的」なるものへの憧れ〜まさに「男どものロマンチックな想い」が流れていて、それが私の心をキュンとさせるのである。
ケンさんの「ロマンチック」なメロディ、私の「ロマンチック」なアレンジ、ロクさんの「ロマンチック」なベース・プレイ、ダイスケさんの「ロマンチック」なミックス。このスケベ親父どもがつくったオケに、「竹を割ったように気持ちのいい性格」のジュンコさんが、スパっとシンプルに歌いきったボーカル、このマッチングが最高なのだ。
さて、この曲にかんして、私からどうのこうの言うことは、もうあまりない。もうすでに、さんざん言ってるじゃないかって? 大きなお世話である! とにかく、聴いてみてほしい。また、この曲は来生さんの‘二人のアフタヌーン’と姉妹のような関係でもある。これも偶然の産物かもしれないが、ある意味、アルバムのトータル性を示していて、おもしろいのだ。
そうそう、大事なことを忘れていた。間奏でいきなり登場する、尾崎さんのスティール・ギターのソロ! まさに真打ち登場のように、颯爽とした素晴らしいプレイをしていただいた。一見、ミスマッチにも思えるこの演出は、先の尾崎さんのソロ・アルバムでの共演がなければ生まれなかったわけだし、期待以上のプレイで尾崎さんはまたまた私達を感動させてくれた。(演奏後はしょうもないオヤジ・ギャグで、またまた我々を煙に巻いた。)感謝感謝であります。
そして、つい先日、4月29日にミニ・アルバム“June”の完成を祝って、ジュンコさん宅で打ち上げパーティがおこなわれた。とにかく、参加した人々が、その仕上がりに大いに満足していたので、飲みの方もかなりの進み具合であったことは言うまでもない。(私は次の日、極度の二日酔いであった。ア〜ア。)というわけで、ニューアルバム“June”を、是非ともよろしく! そして、6月には新曲をひっさげて、恒例の「ブルーノート〜スイート・ベイジル」ツアーがあります。みんな、会いに来てね! それでは、今回の「レコーディング・レポート」は、これにてジャンジャン!