12月19日、午後2時30分
2003年 12月 19日
別に寝ないでやったからほめてくれって言いたいのではなく、今回のジュンコさんの曲の内容の重要性がわかっていたので、その制作に出来る限り時間を割いてがんばったのだということなのである。
で、特に‘星を探して’だ。これはケンさんのメロディの良さがあって、切なさや悲しさとともにドラマチックな作品に仕上げたかった。そのため、最初のうち感情面や劇的効果の方に重きを置いていたため、ベーシックのリズム・アプローチにやや甘さがあった。で、初日終わって再度、家に持ち帰ってノリやらタイミングやらを微調整し、新たなパーカッションの打ち込みやらを加えた。そして、間奏に使っていたドラム・ループをサビにも使えないかという、ケンさんのアイデアや、バスドラを補強した方が良いというダイスケさんの提案、それにジュンコさんの「私のギリシャ」というイメージ! を加味していったところ、これぞ史上最強とも思えるほどの、すばらしいドラマーを誕生させることに成功した。タイトで繊細で、ワイルドでハイ・テクニックな仕上がりのドラム・サウンドであ〜る。あー、大変だった。
これにより、すべてはうまくいった。悲しいけど希望がある、やさしいけど毒がある、切ないのに楽しく聴ける、といった具合だ。これで、ジュンコさんも気持ちよく歌っていただけそうだ。まずは、ホッと一安心といったところか。
‘あの頃のように’は、昨日の最初にギターのバッキングを2種類レコーディングした。プレイヤーは古川望君だ。ノゾミくんは前に何回かレコーディングをお願いしているし、ジュンコさんは先日、ライブのセッションでも再会していて、気心しれた間柄。もちろん、そのスタジオ・ミュージシャンとしての堂々たるプレイぶりは、完璧の一言。前の日のロクさんとともに、打ち込みドラムに命を吹き込む要素を入れてくれて、全体のオケが生き生きしてきました。こちらは楽しさいっぱいの仕上がりになった。これで、ジュンコさんと某男性とのデュエット、超楽しみになってきましたね。