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1月22日、午前0時

 2004年も明けて、はや20日過ぎとなりました。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年はジュンコさんデビュー30周年の記念イヤー! ファンの方々とともに、我々バンド・スタッフも一緒にジュンコさんのためにお祝いしましょう! もちろん、只今レコーディング中のニューアルバムを良いものに仕上げるために全力を尽くすことが、私の重大な使命であります。

 早速、ウィーンから帰って翌日の14日のミーティング後、前回お話していた新曲(崎谷健次郎さん作曲)とケンさんの新曲のアレンジにとりかかった。ただし、崎谷さん曲‘ふとした瞬間’は、プリプロを去年のうちに終えていたし、もう1曲の方はケンさん自身のアレンジが出来上がっていて、私としてはマニピュレーター・プログラマー的役割となったので、去年暮れの過密状態ほどではなかった。

 で、一昨日の20日、その2曲をレコーディングしたのであった。‘ふとした瞬間’は、もともとの下敷きがアル・クーパーであることはすでにお話したが、私は中学生のころから、アル・クーパーや彼の結成したB,S&Tが大好きだったので、自然とアレンジに力が入ってしまった。そのせいとまでは言わないが、打ち込みの出来に関しては、かなり満足しているし、ダイスケさんとのタッグで、かなりエグい音作りになったと思う。

 ここまでは万事思惑通りだが、その後、オッサンにアコースティックとエレキのギターをダビングしてもらった。オッサンのギターはプレイ的には大変良い内容だったのだが、打ち込みのみのサウンドにあった「エグみ」が人間が加わることにより、ややマイルドになってきたかも? これにベースをロクさんに入れてもらうつもりだが、サウンドの方向性をもうちょっと冷静にみていかなくてはいけないかもしれない。

 ただ、よい意味でエグさのあるオケに、ジュンコさんが逆にクールなボーカルをのせたときに、そのギャップ感が絶対におもろいのでは、と内心考えているのだ。ジュンコさんもご自身がそういう意図をもっているので、多分かっこよくなるだろうと、ちょっとワクワクしている。

 続いて、ケンさんによる‘Ken M-3’は、70年代のウエスト・コーストのシンガーソングライターのサウンドをベースにしたシンプルで、おしゃれな作品。ケンさんのサウンド・メイクはこの曲の場合、ブラスのアレンジあたりに、彼の「都会派」感覚がさりげなく発揮されているが、全体としてはこれまたオッサンによるアコースティック・ギターのバッキングをフューチャーしたもので、この録音にはちょっとこだわった。ダブリングされたアコギは、工夫したマイク・セッティング(偶然?)により、少しかわった12弦ギターの趣だ。メロディもちょっとコミカルな要素もあって、なかなか楽しい仕上がりになりそうだ。これも、ベースにロクさんを招いて、きっとゴキゲンになるよ。

 さて、ライブに関しては、明日札幌に向かい、明後日今年初のコンサートだ。もちろん、ニューアルバムからは、まだ演奏できないけど、去年からのメニューを充実させてのぞむのである。その後、一週間後には他の北海道3カ所を巡るショートツアーがおこなうことになっている。ということで、1月からジュンコ・プロジェクトはレコーディング、ライブ同時に精力的に活動開始である。みんなも乗り遅れないで、今年の我々をどうぞよろしく。それでは。
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by harukko45 | 2004-01-22 00:00 | 音楽の仕事 | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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