大橋純子/レコーディング、北海道ツアー&レコーディング(1)
2004年 02月 11日
おい、そうじゃねぇだろう、とツッコマレテ、もうちょっとくわしく、ハー。ほんじゃ仰せの通りに。
1月30日、この日は‘ふとした瞬間’のストリングスとオルガンの修正をした。それと、アコースティック・ギターはカットすることにした。さりげなくバランスをとって聴かせたとしても、全体に音が多くなりすぎるきらいがあったので、思い切ってそういう判断をした。それにより、適度な隙間が生まれたし、他のプレイがより明解に聞こえてきた。オッサンのアコギのプレイは生かされなかったが、そのかわり彼のよりごきげんなエレキのプレイが浮かび上がってきたし、ロクさんのベースのグルーヴ感も最上な状態でキープされることになりそうだ。最終的に方向性は、アル・クーパー的アプローチから、じょじょに70年代のスウィート・ソウルへ移行していったということだ。
何故、この曲にこれほどこだわったかというと、崎谷さんの曲調が今のジュンコさんに新鮮な響きを与えてくれるだろうと思うからだ。それゆえ、良い仕上がりにしたいのだった。もちろん、ジュンコさんの30周年アルバムに駄曲・駄作なしにするのが目標なのだから、当然といえば当然なのだが。
続いて‘パラレル’に新たにシンセを3種類ダビングした。確かに、アコギをフィーチャアしたザックリしたな仕上がりにするのだが、とは言え、いま一つ奥行き感やポップ感が足りない気がしたからだ。それで、さりげなくエレピを補正したり、ヴォイス系のシンセ・パッドやキラキラしたベルの音を加えた。暑苦しくならないように注意しながらも、だいぶ広がりも出た気がする。
さてこの後、ジュンコさんは加藤大祐氏作・編曲の‘裸の約束’のボーカル入れをおこなった。この曲は、なかなかメロディが綺麗なバラードで、アレンジ面に関して私はノー・タッチなのだが、30代の加藤さんの今っぽい感覚がジュンコさんの慣れ親しんだ世界に、いい刺激を与えてくれるだろう。
ということで、次は北海道ツアー。