サッカー三昧

 最新シングルのレコーディングも無事終わり、ジュンコ・バンドは現在休業中といったところ。そうそう、そのシングルのトラックダウン、実にうまくいきましたよ。あとは、6月のリリースを待つばかり。それに向けて、ジュンコさんはキャンペーンと各メディアの取材を受けているところでありますかね。バンドの皆さんもそれぞれ元気でありましょう。

 さてさて、そんなこんなで暇になった最近の私は、音楽ではなく「サッカー三昧」となっております。それも観る方専門で。仕事の忙しい時は、夜中にテレビ放送されるヨーロッパ各国リーグの試合もなかなか見られないのですが、今はほぼ毎日欠かさず見ています。なにしろ日韓共催のワールドカップが今月末には始まってしまうという状況でただでさえワクワクしてしまうのに、この時期は各リーグも優勝が決まるわけですし、絶対に見逃せない試合が目白押しなのです。

 サッカーに詳しい方ならご存じでしょうが、とにかく現在のヨーロッパのサッカー・クラブこそ世界最高レベルであり、そこには世界中の名プレイヤーが集結しているわけで、ワールドカップに出てくる代表選手たちのほとんどはヨーロッパで活躍しているといっても差し支えないのです。ですから、ヨーロッパのリーグ戦をチェックしておくと、そのままワールドカップ観賞への予習にもなるのです。ま、そういった意味付けをしなくても、昨年秋からのシーズンが終わろうとしている今、優勝がかかっているチームのモチベーションは高く、どの試合も内容の濃いスリリングな展開を楽しむことができるのであります。

 では、それぞれチェックしていきましょう。まずは、現在ヨーロッパ最強リーグを持つスペインであります。スペイン・リーグは「リーガ・エスパニョーラ」と呼びますね。この響きどおり、イケイケのごきげんな攻撃的サッカーで、観客を楽しませてくれます。かつては、1点取られたら、2点取り返す。2点取られたら、3点取り返す的な展開で、その派手さのみ語られてきましたが、近年イタリア的リアリズムを修得したか(?)、守備においても固さをみせ、勝負に対してのしたたかさを伺わせるようになりました。しかしながら、伝統の攻撃的姿勢は失われず、よって実にスペクタクルでありながら、負けないサッカーを見せてくれているわけです。

 その筆頭はマドリッドをホームにする「レアル・マドリッド」でありましょう。調子の良い時の「レアル」のサッカーを見ていると、これこそ芸術である!とため息をもらしてしまいます。その根拠は、現在世界で一番うまいプレイヤーであるジダン(フランス代表)とフィーゴ(ポルトガル代表)がいるからです。この二人のプレイには「ファンタジー」が溢れているのです。また、他にもロベルト・カルロス(ブラジル代表)、ラウール、モリエンテス、イエロ、エルゲラ(以上スペイン代表)を配する超スター軍団であります。ですから「レアル」こそ、誰がどうみたって優勝候補だったのですが、これがそうはいかないのが勝負のおもしろさ。現在の首位は「バレンシア」で、たぶん31年ぶり優勝が「バレンシア」にもたらされるであろうと思っています。創立100周年を迎えていた「レアル」は、リーグ制覇、スペイン・カップ優勝、そしてヨーロッパクラブ・ナンバー1をきめるチャンピオンズ・リーグ優勝という3冠を狙っていたのでしょうが、スペイン・カップは「ラコルーニャ」に決勝で敗れ、リーグ優勝もおそらく無理。残すはチャンピオンズ・リーグのみとなりそうな気配なのです。

 実は私、この展開、けっこう気に入っているのです。私のもっとも好きな選手はフィーゴなのですが、かといって「レアル」も好きかというと、必ずしもそうではない。確かに「レアル」のサッカーには魅了されてはいるが、応援はしていない。この複雑な心理、わかります?つまり、長嶋のことは大好きなのだが、読売ジャイアンツは大嫌い、絶対に応援せず巨人を倒そうとするチームの応援をする。この幼少のころより培われた「アンチ巨人」精神が、サッカーの世界においても脈々と私の心に息づいておるわけであります!

 続いてイングランドいきましょう。ここには、世界一有名でお金持ちのクラブ、「マンチェスター・ユナイテッド」がありますね。もちろん、スター選手が揃っていますし、強いです。スピードとパワーにおいてダントツの「プレミア・リーグ」で、最も魅力的なプレイをコンスタントにみせている名門チーム、ユニフォームもかっこいいし、選手はあか抜けてるし、戦術も洗練されてて、申し分ないわけです。ロイ・キーンはアイルランド代表、まさにアイルランドの魂と呼ぶにふさわしい強烈なキャプテンシーをもち、チームを牽引する素晴らしい選手です。彼の熱さは常にピッチにあふれかえっています。また、デビット・ベッカム(イングランド代表)の正確なボール・テクニック、ライアン・ギグス(ウェールズ代表)の速いドリブルによる突破も見ているものを釘付けにします。

 当然「マンチェスター」も優勝候補筆頭でしたが、イングランドにおいても波乱がおきています。「マンチェスター」の4連覇をロンドンの「アーセナル」がどうやら阻みそうだからです。おまけに昨日、チャンピオンズ・リーグの準決勝で、「マンチェスター」はドイツの「バイヤー・レバークーゼン」に敗れ去りました。ここでも、戦前の予想を覆す結果となったのでした。今年のチャンピオンズ・リーグの決勝戦は、「マンチェスター」の監督であるサー・アレックス・ファーガソンの故郷、スコットランドでおこなわれるのですが、彼にとっては故郷で優勝を勝ち取るという野望がついえた瞬間を私は眠さと戦いながらも、しっかと目に焼き付けたのでありました。ここにおいても、「アンチ巨人」精神は完遂されました。つまり、私はロイ・キーンを大変尊敬していますが、「マンチェスター」は嫌いなのです。ですから、ひじょうに気分がいい。

 次にドイツの「ブンデス・リーガ」は、さきほどの「バイヤー・レバークーゼン」の大活躍で、「ボルシア・ドルトムント」「バイエルン・ミュンヘン」との大混戦、結局今週末の最終戦までもつれ込み、優勝のゆくえはわからなくなりました。今は、ここが一番おもしろい展開になっています。「レバークーゼン」は質実剛健(手堅くていまいちあか抜けない)ドイツ・サッカーらしからぬ攻撃型スタイルで、「ブンデス・リーガ」のみならず、チャンピオンズ・リーグでも暴れまくり、ついに決勝戦への切符を手にしたのでした。シーズン当初は攻撃だけで、守備がぼろぼろ、およそヨーロッパの強豪にはかなわないだろうと思っていたのに、試合をかさねるごとにチームが団結し、奇跡のような逆転劇を続けています。その成長ぶりは少々神がかっているとさえ言えるのです。

 スペインやイタリア、イングランドのサッカーを見た後で、ドイツの「ブンデス・リーガ」を見ると、最初そのゴツゴツした感じに多少ガックリくるのです。例えていうと、アメリカのメジャーリーグ・ベースボールを朝見た後に、夜、広島球場の「広島ー巨人」戦を見て、何かいまいちやな〜と思っちゃうのに近い心境ですかね。しかしながら、3月にドイツ旅行をしてきたせいもあり、だんだんとドイツ・サッカーに親しみをおぼえる今日この頃なのです。ですから、「レバークーゼン」、応援していますです。ハイ。

 最後にイタリア「セリエA」ですが、「インテル」が優勝しそうですね。「インテル」、ユニフォームかっこいいです。なんたってミラノがホームですから。ブラジル代表のロナウドも長いケガ療養から帰ってきました。ワールドカップにもきてくれるでしょう。よかったよかった。

 とはいうものの、現在のイタリア・サッカーはおもしろくありません。だからあまり興味ありません。興味があるのは我らが中田選手の様子だけです。愚かな監督のつまらない戦術によって、中田のような才能あふれるファンタジスタたちは、「セリエ」においては生かされていません。

 イタリア人のもつ強いリアリズム指向(ようは勝つためには手段を選ばず)が、サッカーのダイナミズムを徐々に失わせているのではないでしょうか。金に物を言わせて、スペイン・リーグなどから選手を引き抜いても、そういった選手達はここ近年イタリアにくるとことごとく成功していません。それに、イタリアのチームはチャンピオンズ・リーグでも低迷を続けています。かつての栄光も何処へやら、守備的でガツガツとつぶしあうだけのサッカーも限界でしょう。ゴールから遠いところでゴチャゴチャやっていて、攻撃は前の3人の才能におまかせ、よろしく。おかげで、良い選手達がよくケガします。イタリア人は元来、アート・文化に秀でた人々。それにこの国特有のリアリズムは、中国人と同じ「今の人生をとことん楽しむ」ための発想であったはず。そういった原点に立ち返って、魅力的なサッカーを蘇らせてほしいものです。

 さて、今日も深夜、チャンピオンズ・リーグのもうひとつの準決勝、「レアル」対「バルセロナ」があります。当然、私は「バルサ」を応援するのですが、たぶん「レアル」が勝つのではと考えます。しかし、それでもかまいません。決勝は「レアル」対「レバークーゼン」。金持ちで超スター軍団の「レアル」を、少し鈍くさい「レバークーゼン」がうち破るのを楽しみにしておるのである!ガハハハハハ〜。それでは、また。
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by harukko45 | 2002-05-01 00:00 | スポーツ

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