EURO2004/ついにたどり着いた約束の地

 Euro2004準決勝第1試合「ポルトガル-オランダ」、我がポルトガルはこれまでで一番落ち着いた試合運びで、見事2-1で勝利した。ついについに、彼らは1ヶ月に渡る道のりの最終地にたどり着いたのだ。6月12日の初戦、プレッシャーの中、地に足の着かないままミスを連発して、もろくも敗れたチームが、今や見違えるようにたくましく、そしてしたたかさも身につけた勝負強い集団に変身していた。応援し続けた私としては、試合終了のホイッスルを聞き、何とも言えない感無量な思いになった。よくぞ、立ち直ってここまでたどり着いてくれた。本当に苦しかっただろうが、それに負けずに決勝進出を果たしたポルトガルを大いに讃えたい。

 先制のゴールを決めたクリスティアーノ・ロナウドも、今大会の名ゴールに数えられるであろう素晴らしいシュートを放ったマニシェも良くやったが、今日は特にキャプテン(私の)フィーゴの、前へ前へと突き進んでいく姿勢、そしてキレにキレていたドリブルをはじめとする動きがチーム全体を勝利に導いたと確信している。1対1のシーンでは常に勝負を試み、そして勝ちきって何度もチャンスを作った。そうした「フォア・ザ・チーム」の精神とすさまじいばかり気迫は90分間ずっと他の選手達を勇気づけていた。まさに、今がんばらずに何時がんばるのか、という思いはテレビの画面からでも十分に伝わってきたのだ。実際、ゴールもアシストもなかったものの、この日の「マン・オブ・ザ・マッチ」にフィーゴが選ばれたのは当然と言える。そして、私のアイドルの大活躍を見られたのは至福の喜びであったわけだ

 スコラーリ監督の采配もまた見事だった。不運なオウンゴールで2-1とされ、その後もオランダの攻勢が続く後半、ぺティ、フェルナンド・コウトと守備的な選手交代が功を奏し、相手の猛攻をしのぎきった。前の試合ではイングランドにリードされた状態で、シマン、ポスティガ、ルイ・コスタと立て続けに攻撃的選手を投入して成功したのとはうって変わった今日の絶妙な采配ぶりが、夢見がちなアーティスト集団ポルトガルに「現実的な対応能力」をも身につけさせたと言える。

 ゲーム終盤はオランダの猛攻が続いたように見えたが、実際は完全な完封と言って良い。常にオランダの両ウイングに仕事をさせなかったミゲル、ヌーノ・バレンテ。FWのファン・ニステルローイをシュート・ゼロに追い込んだリカルド・カルバーリョ、ジョルジョ・アンドラーデのセンターバックは今や世界一と言ってもよい。彼らは初戦敗退後に大胆に起用されて、見事に結果を出してきているわけで、途中交代も含め、出てくる選手が次々に活躍するチーム状況は、運だけではないスコラーリ監督の選手マネージメント能力の高さを証明している。これによる恩恵は何より欲しかった勝利であり、決勝の地への切符なのだ

 今や、堂々たるポルトガルは自信に満ちあふれた偉大なチームになろうとしている。あと1勝。相手はチェコかギリシャ。どちらが勝ちあがってこようが、彼らはやってくれるはずだ。7月4日がポルトガルの偉大な日になることを強く願っている。
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by harukko45 | 2004-07-01 00:00 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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