The White Stripes/Icky Thump

e0093608_213182.jpg まずは万歳三唱、バンザイ!バンザイ!!バンザイ!!!
 さて、いくらジャック・ホワイトが天才であっても、何から何まで素晴らしいわけじゃない。私はRaconteursにおけるジャックは、ただの余暇だと思っている。ロレッタ・リンをプロデュースした時とは違った。そして、あくまで彼の才能はホワイト・ストライプスでこそ発揮される、と信じていた。

 そして、ここに来て2年ぶりの新譜の登場とは。そして、そして、各方面から聞こえてくる評判、それも大絶賛の評判。そして、そして、そしてYouTubeでタイトル曲"Icky Thump"を見てしまった私。

 まずは、このビデオをチェックした段階で、Fall Out BoyもWolfmotherもFratellisも吹っ飛んでしまった。
 で、このアルバムを本日聴くことにより、私の今年のロック部門は終了かもしれない。(いや、オジーの新譜だけは買っておこう、ザック・ワイルドだし...)

 とにかく、これはちょっと、ただじゃすまないアルバムを作ってきたぞ、ジャック・ホワイト!

 何という自由度!それでいて、ロックの、ブルーズの真髄はしっかりとつかんでいて、軟弱な方向転換などしない。それは、デビュー以来、一貫した姿勢ではあるが、ここに来ての進化は私の予想を遥かに越える段階に入った。

 参った。
 
 今回はどの曲がどうの、って感じじゃない。ある意味トータル性を持って、各曲が有機的に結びついているように思う。なので、緊張感を伴った一つの強い意識が全編を貫いていて、最初聴き始めた時、ちょっと先が怖くなって、いったん止めてしまった。
 が、二度目に聴いた時は、一気に全曲にのめり込んだ。が、同時にこれはヤバイと感じた。そして、今はもっと聴かないとちゃんと理解できない感じになってきた。
 60年代末にザ・バンドが"Music From Big Pink"でブルーズの未来を見せたが、ホワイト・ストライプスの"Icky Thump"はそのさらなる未来を感じさせる、と言ったら言い過ぎか?うー、わからん。
 何でそんなに、めんどうな言い回しになるかというと、このストライプスは「好き嫌い」を越えるレベルに達していると思ったからだ。つまり、この音楽は「必要」だ、ということ。

 こういう天才を生み出し、きちっと評価するアメリカの音楽界の凄さをまざまざと思い知る。ジャック・ホワイトは何度でも言うが、現代のポップ・ミュージックの世界で活躍する唯一の天才だ。と同時に、唯一のブルーズとロックンロールの遺産を受け継ぐ正統なる伝統主義者でもある。

 ふー、参った。何回このアルバムをリピートして聴いてることか。非常に常習性が高い。
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by harukko45 | 2007-06-23 03:15 | 聴いて書く

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