桑田とイチローの3日間

 MLBインターリーグ、シアトルとピッツバーグの3連戦。当然、イチローと39歳のオールド・ルーキー桑田とのマッチングに注目の3日間だったわけで。これが、さすがに日本が誇る超一流のアスリート同士なので、試合のみならず、それぞれのコメントを集める(すべてMAJOR.JPより)だけでも面白かった。

 19日/マリナーズ3-5パイレーツ
 試合前の桑田とイチローの会話について。桑田に「けがしないからすごいよね、どうやってんの? なんか特別なことやってんの〜?」と聞かれて、「“特別なことをしないことが特別”と生意気な答えをしてしまいました」と報道陣に語ったイチロー。

 8回、2点差2死1,2塁のピンチで桑田登板。代打のブルサードをファーストゴロに打ち取って、味方の勝利に貢献した。
 桑田「後ろにイチロー君が控えてましたから、その重圧をちょっと感じながら投げてました。見えない力で攻撃しているというか、それで崩れたピッチャーも一杯いるんだなと思いながら…」
 一方、イチローは「僕らが勝つためには、打たなくてはいけなかったんですが、ちょっと『抑えてほしいなぁ』という気持ちもあったね。これまで、リーグは違って、日本でもほとんど対戦してないですけど、長い間、時代を作ってこられた方ですから、ちょっとこう、特別な感情が…『ああ、いいもんだなぁ』と思いました」
 加えて、「すごく力が抜けている。がむしゃらな感じがない。そういう気持ちを殺している感じが僕は好きです」と語った。
 
 だが、これによりマリナーズはどん底の6連敗。

 20日/マリナーズ7-0パイレーツ
 次の日、なかなか手を打たないハーグローブ監督がようやく打線の組み替えを。セクソンを7番にし、城島を5番にしたのが大きい。これで、ここ数年クリーンアップを任されていたベルトレー、セクソンはともに下位打線へ。ま、当然。いくらここ数試合不調でも城島の方が信頼できる。
 それに、この日「悪い流れを止めるために何かしないと」と決意していたジョーは、ユニフォームをイチローと同じクラシック・スタイルにして登場。これが、功を奏したか、3安打1打点の大活躍、おまけにここまで0勝6敗で苦しむジェフ・ウィーバーをうまくリードして見事な完封勝利。

 スランプから一転猛打賞だったジョーは、イチローの助言があった言う。それについてのイチロー、「ボールの見送り方が、(デレク・)ジーター(ヤンキース)みたいになっていたから。ジョーはそのタイプではない。どうしてそうなっていたかと言うと、僕がなったときと似てるから。目でボールを見るタイプではないからね、そこがよく分かるんで」
 要はボールをよく見ようという意識を持つがために、始動が遅れる、ということらしい。彼らは目でボールを見るのでなく、体で見る。うーむ。
 
 一方的な試合展開に桑田の出番はなし。「(相手先発の)配球もすごくよかったし、城島くんのリードと、打撃も素晴らしかった」とコメント。だが、ジョーのクラシック・スタイルは似合わなかった。本人もそう思っているのか、この日のみのトライだったとのこと。

 21日/マリナーズ3-0パイレーツ
 前半5回までは両軍投手の好投で、よくしまった試合展開。特に、シアトルのヘルナンデスは今季一番の投球。緩急のバランスがいいのは、ジョーのリードが冴えてる証拠。リードしてからの後半はどんどんと調子を上げ、ここぞという時のボールの威力は日本人投手にはない「もの凄さ!」だった。

 シアトルは5回裏にイチローのタイムリーなどで3点奪取し、ヘルナンデス-プッツの完封リレーで快勝した。

 で、6回。桑田がこのシリーズ2度目の登板。今日の桑田のコントロールの素晴らしさはどうだろう!それにカーブの切れも凄かった。なので、マリナーズ打線はくるくるバットが回って、なんと2回で4三振。いかに桑田の出来が良かったか。
 その中には7回のイチローとの対戦も含まれる。一球目、少し力んだような高めのボールだったが(実はこれも計算通りの配球だったとは)、その後は変化球が内に外に、そして低めに決まり、さすがのイチローも空振り三振だった。
 この時のイチローの「苦い」表情が印象的、一方のハツラツとした桑田の姿には敵ながら(そして憎き巨人軍の出身ながら)あっぱれと思ったし、何とも言えない感動を憶えた。

 先発への可能性も感じさせる今日のナイス・ピッチングだったが、桑田は語る、「僕のような年齢のものは、明日のことなど考えない。今日いかにしていい投球をするかだけ。ひょっとしたら明日突然投げられなくなってしまうかもしれないんだから」と。

 そして、イチロー。「もちろん打つ気満々でいきましたよ。あそこで打ち取っていただきたいなんて全く思ってない。でも…、参りました」と素直に脱帽。
 「(桑田さんは)昔の自分でないことを受け入れている感じがする。それはなかなかできるものではない。ボール球で勝負することを受け入れている」と語った。

 あー、しびれる。

 
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by harukko45 | 2007-06-22 13:51 | スポーツ

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