打ち込みは続く...ボヤキも続く

 4月になってしまった。3月は...正直、何にこれだけの時間を費やしたかわからないほど、コンピューターの前で仕事をしていた。あまり、快調だったとは言えない。いわゆる「打ち込み」という作業が始まると、結局は他のことはだんだんできなくなってくる。コンピューターのおかげで、いろんなことが自分一人で、それも容易くお金も安くできるようになって確かに便利なのだが、おかげで1人の人間がやることが、異常に増えた。昔の生録のレコーディングなら、ミュージシャンが集まって、何回か演奏していけばOKなもの、それを一つずつ1人で作って行くのだから。
 楽しい時は、ほんとに最高だよ。自分で音楽を全部実現させるわけだから、でも、悪い方向に向かったら、これほど最悪なものはない。天国から地獄を行ったり来たりして、夜中も昼間もなくなってしまう。もちろん、人それぞれの性格にもよるだろう。私の場合は、快調に仕上がったかと思うと、突然とても小さな欠点を見つけ出して、それの解決に何日もかけてしまう、さんざん探求したあげくに、実は大した意味のないということに、ずいぶん経ってから気づく。そして、多大な労力を費やしても、完成品ではどこにその効果があったかなどを発見・評価できる人はほとんどいない。空しいものだ。

 発注から早1ヶ月過ぎた現在、ようやく頼まれた3曲をひとまず作り上げたが、正直、私の仕事としては遅すぎる。時間に余裕がある時ほど、かえって余計なことをやりすぎてしまう悪い癖が続いた1ヶ月だった。「1週間、いや3日で仕上げろ」って無理難題を言われる方が、お尻に火がついて良いのかな?

 とにかくこの間に、仕事以外でもいろんなことがあったのに、それについて考えたり、こうやってブログに書いたりすることもほとんどできなかった。今も実はやっとのんびりできる、という心境にはなっていない。ひょっとすると軽い「打ち込み神経症」になっているかもしれない。出来上がったのに、一向に満足できない。早く終わりたいのに、また立ち上げて手直しし始めてしまう。解放されたいのだが、いつまでたっても終わらない気がする。だから、またいじり始める。
 まぁ、出来たものをクライアントにはメールで送って聞かせているので、今のところ大きなクレームはないのだから、良い方なのだろう。だが、どうも自信が持てない。うーむ、結局はそれが一番の原因だろうな。
 作るのも自分だけ、それを聞いて評価を下す最初の人間も自分、だから、自分に一番厳しい評論家を前に作業し続けることで、一向に出口のない迷路にはまり込んでいるわけだ。で、自分で自分を陥れる。自信もなくなるわけだ。

 あー、どんなに体力的に大変でもライブは楽しいね、また旅がしたいよ。思いっきり演奏して、終わったら乾杯して。一瞬一瞬が真剣勝負っていうのが素晴らしいわけで。
 なんて言っても、それが昔みたいにツアーばっかり続くと、同じ連中ばかりだから、顔もいい加減見たくなくなったり、演奏も変化がなくなっていくと、これはもう最悪で。
 だから早く家に帰りたい、って。

 なんだ、何処言っても愚痴ばっかりじゃん、いつまでたってもクダラン繰り返しなんだ。

 明日からは、けじめのある(自分流にだけど)生活に戻そう。ただでさえ、自分の人生の時間なんて、あんまりある訳じゃないんだし。こだわりを見せなきゃいけない部分は他にあるはず、いい加減その使い分けってものを理解しろっていうの。

 くだらんボヤキにつきあってくれた人にはお詫びと感謝を。今月で50歳になるので、もっとマトモな人間に少しはならなきゃ。
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by harukko45 | 2007-04-01 06:00 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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