リバティーン

 昨年公開(製作は2004年)のジョニー・デップ主演「リバティーン」を観た。話は17世紀イギリス、ピューリタン後の王政復古時代の詩人ジョン・ウィルモット・ロチェスター伯爵の放蕩人生がモデル。

 で、結構刺激的な部分もあり、映画を観ている時間は楽しかった。が、後にはあまり印象には残らない感じになっている。うーん、やはりこの主人公ジョン・ウィルモットにあまり共感できなかったってことなのかな。ジョニー・デップはさすがに「らしい」演技で、良かったと思うし、たぶん彼がいなかったら成立しない映画だったろう。それぐらい、最初から最後までジョニー・デップのための映像だった。
 他には、この時代のロンドンは泥だらけで汚くって絶対に住みたくない場所ってことと、にもかかわらず、魅力的な芝居小屋・舞台の様子、そして、当時の再現にこだわった、全体に暗く、豪華でない、たぶんロウソクの火だけで撮った映像の工夫が面白かった。とにかく、ジョニー・デップの主人公をはじめとする貴族達も、みんな薄汚れていて不潔な雰囲気がするのが結構リアリティがあったよ。

 実際のロチェスターは相当な放蕩ぶりで33歳の若さで梅毒と酒で死んでいるらしいが、映画では史実にそった流れ通りにいくけど、そこに描かれたものは、それほど凄まじい放蕩ぶりでもない。それより、反権力的なヒーロー風であり、どちらかと言えば、誰からも愛された男、っていうのが結論か、とも思う。

 私の好みからすると、女優のエリザベスに肩入れして演技指導していき、結果二人が結ばれていくあたりが一番面白く、それはチャールズ2世への風刺的な猥雑ポルノ劇の上演中止のシーンでピークとなるが、その後の死に向かう没落ぶりは逆によくある話風で、こちらもじょじょに終息ムードに。

 正直、ロチェスター伯爵の人生より、演じるジョニー・デップの方に思い入りを込めて観て行った感じ。やはり彼は綺麗だしカッコイイし、とことん演じるから最後はショッキングなほど汚い。というわけで、最近ファミリー向け映画で当たっている彼がガス抜きするかのように、楽しんで演じまくっていた映画でありました。
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by harukko45 | 2007-03-02 18:42 | 映画・TV

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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