Dionne Warwick Sings the Bacharach & David Songbook

 2006年で、一番よく聴いたCDは前半Kate Bushの"Aerial"、後半になってBob Dylanの"Modern Times"とChristina Aguileraの"Back To Basics"の1枚目、ってところ。

 ケイト・ブッシュは去年の発売だったけど、ちゃんと理解してハマってしまったのが今年ということで。ケイトのピアノが綺麗で素晴らしいし、控えめなボーカルもいい。これは、彼女の最高傑作では?と、最近は思うようになった。全体にマイルドな音質が、長く聴き続けられることにもつながっている。

 ボブ・ディランはまさにベテラン・アーティストがこの現代においてどうあるべきかを示した。本人はそんなことを意識したわけじゃないだろうが、こちらにとってはまさに理想的なオヤジぶり、そして、彼を支えるバンドのあり方もカッコイイ。60年代の生き残りで、今でも最高の輝きで音楽ファンを刺激しまくるのは、唯一65歳のディランだけだ。チョビひげのディランはまだまだ先を行く。

 クリスティーナ・アギレラの新譜は特に1枚目が素晴らしかった。同傾向のアルバムではビヨンセの方が世評は高いようだが、アギレラの方が全然出来がいいと思うのは少数派ですかね。DJプレミアの相変わらずの見事な仕事にも感動でした。

 そして、ここ最近ドップリはまっているのが、サム・クックとディオンヌ・ワーウィック。結局、この手の昔のポップスに興味が戻ってしまうのは、現代のアーティストの魅力が薄いからとしか言いようがない。一年を通して聴いている若手はアギレラとジョン・レジェンドぐらい。ロック系はホワイト・ストライプスが休業では、ほとんど興味がわかなかった。

 サム・クックに関しては先日書いた"Night Beat"に今も感動してるし、JabBeeさん推薦の"Live At The Harlem Squre Club 63"も聴いている。結局、歌のうまさが圧倒的。今の若手でここまで歌える人がいない。

 さて、ここからやっと本題。

 そしてそして本年度最後にしびれまくって今も聴いているのが、"Dionne Warwick Sings the Bacharach & David Songbook"なのであります。

 バート・バカラックの曲との関わりは、昨年から松崎しげるさんと大橋純子さんのジョイントで"The Look Of Love"、"Raindrops Keep Falling On My Head"をメドレーの中でやったのを皮切りに、8月に峠恵子さんのバックで"Close To You"を初めて全曲通して演奏し、その曲の凄さにノックアウトされ、その後12月にマイラさんのバックで"I Say A Little Prayer"(この時のアレンジはアレサ・フランクリン・バージョンだった)をやり、ほとんど脳天に雷が落ちたような衝撃を受けたのだった。
 私は、ここにきて「バート・バカラック恐るべし!!」とついに思うようになったのだ。(オセェーよ、まったく!)
  
 だが、彼の音源はいろいろあってどのCDを聴くかで、印象が変わる。かつてA&Mの彼のリーダー・アルバムを聴いた時は、内容がインスト中心で、正直あまりピンとこなかった。もちろん、彼が偉大なコンポーザー、アレンジャー、プロデューサーであることは理解していたが。
 それで、ちょっと考えた、要は歌の伴奏をやってて自分が感動したのだから、ボーカル・バージョン、それも黄金のトリオとも言える「バカラック、デイヴィッド&ワーウィック」でなければ!

 そんなことは誰でもすぐに気づくわな。そして、もう聴く前から感動しておりました。だって、ほとんどがこのトリオによるヒットですぜ、お客さん!これがオリジナル・バージョンってことです。もちろん、聴いてからなおさらショックを受けております。ここにある全ての曲をコピーしてライブでやりたいほどです。素晴らしい曲ばかり並んでいて、手も足も出ません。一から勉強です。

 それにしても改めて思うことは、バカラックはかなり異端の作曲家だということ、この時代においてビーチボーイズのブライアン・ウィルソンとバカラックが異端者2大巨匠ではないでしょうか。ともに、60年代当時で稀であった、作編曲と演奏、そしてプロデュースを一人でこなす天才。
 私は30歳になった時に、初めてビーチボーイズの"Pet Sounds"の素晴らしさに目覚め、それ以来ブライアンを敬愛してきましたが、50歳を前にやっとバート・バカラックにも目覚めました。よかった、生きてるうちに気がついて。とにかく、まだまだ学ぶこと気づくこと楽しむことはたくさんあるってことです。バカラックは来年のテーマの一つになりそうです。

 それでは、今年もご覧いただきありがとうございました。どうぞ、よいお年を。来年もよろしくお願いします。
[PR]
by harukko45 | 2006-12-31 20:08 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31