ジョン・レノン・スーパーライヴの詳細(6)

詳細(5)からの続き... 

e0093608_13123338.jpg この日の18曲目は1967年のビートルズのシングルとして発表された"All You Need Is Love"。
「ラブ&ピース」を常に信条としてきたジョン・レノンのテーマとも言える内容の曲だろう。その持っているメッセージといい、パーティ的な曲調・アレンジといい、まさにアンコールでオールキャストが参加するには持ってこいの曲だった。

 この曲のノリと言うのは、極めてのんびりとゆったりとしてないとムードがでない。多少酔っぱらってるぐらいでちょうどいいのかも。あんまりタイトにサクサクとやってしまうと、いろんなところに施された印象的なフレーズや仕掛けが効果的に聴かれないまま過ぎてしまうからだ。
 だが、個人的にはイントロのラ・マルセイエーズ(フランス国歌)のフレーズをぐっと粘って弾こうとして、ちょっとやりすぎたことが悔やまれる。そのせいで、リズムがよれて、余計な音も出してしまった。うーむ、反省。あまりにも印象的な部分だけに、残念至極じゃぁぁぁ。

 その他のジョージ・マーティンズ・オーケストラのおいしい部分の再現はほぼ私一人でやり遂げることが出来たと思っております。簡単に言えば、頭のブラスからハープシコードにいって、そのままストリングスを弾き、サビではブラス(パーパッパ、パーパッパ)とサックス(パッパラババ)のセクションを交互にプレイし、間奏ではギターの後のヴィヴァルディ風のストリングス・アンサンブル、そしてエンディングにおけるバッハとグレン・ミラーとグリーンスリーヴスって具合。あー忙しかった。

 さて、その分他の皆さん、特に黒沢君、阿部君、押葉君にはヴォーカル・パート、コーラス・パートを頑張ってもらった。何しろ、オールキャストで十分にはリハは出来なかったので、我らバンドが率先してリードしていかねばならんのです。
 特に最後の"She Loves You"のパートは黒沢君頼みって感じだったね。でも、彼の抜ける声に引っ張られて会場のお客さん達も歌うのが見えて、すごくウレシくなったなぁ。
 この曲の前にやった「ONOCHORD」によるパフォーマンスで「みんな一つになろうよ」ってムードが盛り上がり、この"All You Need Is Love"を通して本当に一体になったと思いました。

 そして、その"She Loves You"の大合唱にのって、ヨーコさん登場!だったのかな?実は曲に夢中になりすぎて、ヨーコさんがいついらしたのか、私にはわからなかったよ。ただ、私のイメージでは、そうなると良いなって思っていた。

e0093608_13132928.jpg "Happy X'mas"はもはや定番の曲。出来るだけ長く"War is over,if you want it. War is over now."は繰り返してかまわないだろう。まるで、念仏やなんかみたいに唱えていたっていいじゃないか。

e0093608_1314924.jpg そして、"Imagine"。ここでは、まず阿部君がこだわったピアノのサウンドが本当に素晴らしかったことを書いておきたい。スタジオ盤で聴かれる、あの印象的な「サウンド」にマジに近かった。そこから、ヨーコさんを中心に全員で歌ったのだが、いつもサラサラと終わってしまいがちなこのバラードが、何故か、この日はとても重厚な趣きを持っているように感じたのは、いつもより充実した気分だったからだろうか。それと同時に終わってしまうのが寂しいという思いも。

 全曲演奏し終わって、スクリーンにはジョン自身による"Imagine"の映像が流れ、我々バンドもアーティストの皆さんも会場のお客さんも、それをじっと見るというのも不思議な光景だね。まるで、ジョンとの別れを一人一人がかみしめているみたいだった。

 さて、我々トリビュート・バンドの面々はハイタッチしたりハグしあったりして、お互いの健闘を讃え合うと、無事にやり遂げた充実感と疲労で、その後は楽屋でしばしボー然って感じだった。でも、そんな様子がやけにおかしくってニヤニヤ笑ってしまうのでありました。
 押葉君曰く「炭坑夫仲間」となって奮闘したのですからねぇ。でも、ちゃんと長いトンネルの先に光を見いだしたごとく、コンサートを成功に導いたのですから、皆エラかった!短い時間だったけど、やっぱりバンドという形態で人が結びつくことって素晴らしいことなのです。これは、ミュージシャン同士に許された特権だね。

 もちろんバンドだけでなく、舞台監督の中村さんをはじめスタッフの皆さんやプロデュース・センターの斉藤さん川島さんら、皆さんにも大きな拍手をしなくちゃ。本当にお疲れさまでした。素晴らしい仕事ぶりでしたし、皆さんの力があってこその我々でした。
 そして、会場にいらしてくれた皆さんに、心の底から厚く熱くお礼を申し上げます。ほんとにほんとに、ありがとうございました!!!
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by harukko45 | 2006-11-08 00:00 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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