マルタ・アルゲリッチ

 ここのところのマイ・ブームの一つにマルタ・アルゲリッチがいる。彼女は1941年生まれで、たぶん多くの音楽ファン、特にクラシックを少しかじった人なら誰でも知っているほどの有名なピアニスト。そして、誰もが認める天才。世の中に「天才的」才能の持ち主は多くいても、真の「天才」はわずか。そのまさに、正真正銘の天才ピアニストの一人だと、私は信じて疑わない。
 ただ、私は彼女の生演奏を聴いたことがないし、CDも持っていなかった。実は、何度かNHKのクラシック音楽番組で観たぐらいなのだが、それでも、現存するピアニストの中では絶対的な女王であると思っていた。

 で、先日やはりNHK-BSで「アルゲリッチの音楽夜話」というドキュメンタリーが放送され、今まで知ることのなかった彼女の生い立ち、成長、音楽観、演奏観がインタビューなどによって垣間見れて実に興味深く、ますますファンになってしまったのだ。
 いや、正直言えば、彼女のピアノ演奏とその心情、考えをあらためてこういう形で観ることによって、ほかの音楽が全く刺激的でなくなってしまったのだ。なぜなら、みんなアルゲリッチほど音楽してはいない、と感じてしまったからだ。

 おかげで、今の時点では彼女の演奏以外に興味がわかない。現在の自分には(死んでも)到底届かない領域に住む天才の仕事ぶりに、ただただ平伏すのみ。
 買って来たラベルのピアノ協奏曲ト長調に心底まいっています。

 番組のインタビューの中で特に強くの記憶に残ったものがある。少女時代から、コンサートの前に彼女はステージ袖で、「1回でもミスしたら、あなたは死ぬのよ。」と自分に言い聞かせたそうだ。そうやって(彼女の言葉によると)自分を抑えることが出来たと言う。そして、そうすることにより、本番では絶対にミスせずに演奏したのだった。
 
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by harukko45 | 2006-11-01 23:35 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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