馬場孝幸/ライブステージあきたいぬ2Days

 7,8日はシンガーソングライターの馬場孝幸さんに初めて呼ばれて、秋葉原・岩本町にある「ライブステージ・秋田犬(あきたいぬ)」でプレイしてきた。このライブハウス、場所がらもユニークだし、お客さんも4,50人入ったらギュウギュウな小さなスペースではあるが、それがかえって隠れ家的雰囲気があって面白かった。

 メインの馬場さんはこのライブハウスのオーナー・プロデューサーであるが、ちょうど8日が彼の57歳の誕生日にあたり、ワンマンでのバースディ・ライブということになったのだった。
 馬場さんは芸歴30年以上となる人で、主に作曲家として業界で長く活躍されていた。だが、ここ最近ではいわゆる職業作曲家の仕事を断り、自らの表現活動としての曲作りに専念しているとのこと。かつてはアイドルからロック歌手、TV番組・アニメの音楽も幅広く手がけているが、現在の彼はブルーズに根ざしたディープな曲が主要なレパートリーだった。

 その歌声は独特な太い声で、時には意味不明な発音で不穏なムードを醸し出したり、絞り出すように激情的な歌い回しだったり、あるいはダルでワルな毒気をまき散らしながら、同時にやけにシンミリとさせる雰囲気があって、非常に刺激的だった。
 曲調は簡単に言えば、ご本人が大好きだというボブ・ディランやトム・ウェイツといったものが浮かぶのだが、そこにはちゃんとベーシックなブルーズやフォーク、ジャズのエッセンスが混在しているのだった。それと適度なインチキ臭さ。自ら「Fake Jazz」というアルバムも作っていて、その辺のセンスがなかなかやられるのだった。

 バンド・メンバーは馬場さんのアコギとヴォーカルに、2年ぶりぐらいに再会したベースの斉藤まことさん、もう一人のアコギに元ラッツ&スターの出雲亮一さん。私はお店にあるアップライト・ピアノを弾いた。状態のいいものだったので、そういう点でも楽しかった。
 でも、さすがに年輪を感じさせる馬場さんのパフォーマンスに、自分など50前じゃ、まだまだ若造って気分も同時に感じたのでありました。

 さて、その「秋田犬」2Daysは両日ともほぼ満杯になって、狭いスペースの空気が薄くなるような感じだったよ。たぶん、外面的なパフォーマンスではなく、どちらかといえば内面に入り込んでいくような歌い方をする馬場さんのキャラが、その場の密度を濃くしていったからだとも思う。
 それと、昔からの馬場さんのファンの方はもとより、彼を慕う20代の若いミュージシャン、ヴォーカリスト達が多く、非常に熱心に聞き入っていたからかもしれない。そういった雰囲気も、独特だったな。

 来月には今回のメンバーを中心にレコーディングを開始することになった。今回はセッション風に「やり倒した」感じだったけど、レコーディングすることでどういう音世界が広がっていくのか、何だかとても楽しみであります。


 
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by harukko45 | 2006-10-09 16:02 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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