DJ Shadow/The Outsider

 DJ Shadowの久々の(4年ぶり?)の新譜"The Outsider"は長年のファンの間では賛否両論なのだそうだ。確かに、荘厳なイントロM-1にワクワク期待しながら、続いて始まったM-2"This Time"のやったらめったら爽やかなサウンドに、「ありゃ?」ってなったよ。はぁー、オーケストラも使ってやってみたかったのね、でもこういうボーカルがお好みなのは意外だぁー。これが、彼の考える「メジャーな作り方」なのか?
 だから、この時点では批判する人に賛同しちゃう。が、バッシングの標的となった先行シングルM-3"3 Freaks"は嫌いじゃない、どころか、かなり面白く聴いた。前のアルバムのようなアブストラクトじゃないが、やっぱりただのラップ・チューンじゃない。ベイエリアの[Hyphy]っちゅーの?これ。短いブリッジをはさんでのM-5"Turf Dancing"、M-6"Keep Em Close"と来て、この不穏で怪しい雰囲気のファンクはシャドウならではじゃないか!

e0093608_22331991.jpg とにかく、ヒップホップに詳しくなくとも、DJ Shadowのアルバム"Endtroducing""Private Press"がコアな音楽ファンに高く支持されるのは、彼の豊かな感性から生まれたサンプリング・マジック(ジャンルを超えたごった煮感覚)によって、そのトラック、トラックに深い暗闇のような内面が見事に描き出されているからだ。そして、それは今もなくなっていない。たとえ今回、表面的にはアブストラクトなインストからラップやボーカルものが増えたとはいえ、その裏に流れるものは信用できるし、共感できるものだった。

 M-8からM-10へのダークな流れはタマランよ。相変わらずタイトでシャープで太い(!!)ドラム・サウンドも最高。このあたりは、昔からのファンにはうれしい。そして、M-11からM-14のエスニックなあるいは中世的なムードに、どんどん深く入りこんでいく感じがご機嫌であります。

 さて、そこへM-15"You Made It"で再びオーケストラをバックに爽やかな爽やかボーカルもの。どうもなぁ、好かんです。

e0093608_22333422.jpg で、これまたバッシングの標的2"Enuff"。これ、すげぇー好きだけどなぁ。ノリが最高でしょ。バスドラの感じとちょっとラテン風の「ナメタ」ムードがいいーんだよ。ウヒョー、ア・トライブ・コールド・クエストのQ-Tip懐かしいなぁ、とにかくラッパー二人のノリ方がかっこいいし、シャドウがうまく生かしてると思った。そのままM-17も最高です。ラストのM-18は"3 Freaks"のRe-Mixでより過激にバウンスして盛り上がるのでありました。

 というわけで、私としてはかなり気に入ったDJ Shadowの新譜、しばらくはハマりまくりでしょう。過去のアルバムもまた引っ張りだして聴き直しております。
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by harukko45 | 2006-09-28 22:25 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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