Festival Express

e0093608_3212548.jpg 70年にアメリカのロック・アーティスト達がおこなった、列車でカナダ横断するツアーのドキュメンタリー映画「フェスティバル・エクスプレス」を初めて観た。そりゃ、そうだ。お蔵入りだったものがDVDで登場だからね。去年、発売されてレンタル店でも見かけたが、今回WOWOWで放送されたものを楽しんだのでした。 

 やはり、あの時代は面白い事が起きていたんだな。列車に全ミュージシャンを乗せて、まさに「巡業」スタイルのツアー。コンサートとコンサートの間の移動中は、毎日毎晩、列車内でパーティとジャムの繰り返し。リック・ダンコとジャニス・ジョプリンとジェリー・ガルシアがブっ飛んでてヘロヘロのままジャムってるシーンはなかなかの見物。それ以外にも、今の時代じゃ、絶対に有り得ない、もしやっても「ヤラセ」にしか見えないだろうことも、あの当時あの連中なら自然にやっていたのだった。凄いもんだ。

 列車内のドキュメンタリーやジャム・シーンが割と多く、実際のフェスでのライブが少ないのがちと物足りないが、ザ・バンドのかなり尖った演奏(やったら速い"The Weight"なんか、この頃っぽい)に、かなりやられるし、リチャード・マニュエルの歌う"I Shall Be Released"には泣けたよ。
 また、ジェリー・ガルシアはいろんな場面に登場して大活躍だったが、バンドとしてもカントリー方向に傾倒している頃のグレイトフル・デッドのパフォーマンスは実に貴重な映像だったし、フライング・ブリトー・ブラザーズのライブも初めて観れてうれしかった。
 おお、若きバディ・ガイのキレまくった演奏も、この時代の雰囲気にぴったりハマっていて最高だった。
 圧巻だったのは、フル・ティルト・ブギーを率いたジャニス・ジョプリン。この映像は彼女のドキュメンタリー「JANIS」にも使われたものと同じらしいが、とにかく"Cry Baby""Tell Mama"の充実した歌いっぷりにシビレたし、むっちゃ熱くなったよ。この直後の10月には死んでしまうのだから。なのに、この素晴らしい歌! 

 今から見ると、「特別な時代」として評価するしかない60年代後期から70年代初期で、そのカルチャー全てを肯定できるわけじゃないけど、この頃のロック・ミュージシャン達が凄まじいオーラを発しまくっていたことは確かだと思う。そして、それがまた素晴らしく魅力的なのだった。
[PR]
by harukko45 | 2006-09-01 03:22 | 映画・TV

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30