Kate Bush/「嵐ケ丘」と「少年の瞳を持った男」
2006年 07月 28日
Wuthering Heights(嵐ヶ丘)
イントロ(4)
‖A(add9) | A | A(add9) | A ‖
(1拍目から/♪ミド#シミド#シミド#|ミド#ラ...| X2)
Aメロ(13)
‖A | F | E | C# (2拍目から/♪ミファソ#ファ↓ソ#ド# )‖X2
‖A | F | E | C# | A♭ ‖
Bメロ(7)
‖E♭m7/ G♭| F | E♭m7/ G♭| F |
| E♭m7/ G♭| F | F ‖
Chorus(7X2)
‖G♭(2拍目8分裏bassF)/ E♭m7 | A♭ ‖2/4) D♭‖
‖4/4) G♭ | G♭ / A♭ ‖2/4) D♭‖4/4) G♭ ‖X2/ D.S time to Coda
Bridge(1)
‖A(add9) ‖D.S to A
Coda/ Dメロ(13)
‖B♭m | A♭ | G♭ | E♭m7/ D♭ ‖X2
‖B♭m | A♭onB♭| G♭(add9)| B♭m(sus4) |
| B♭m(sus4) ‖
Chorus X-times Repeat & Fade Out.
イントロをAで始まっていながら、Aメロで1小節ごとにあちらこちらに彷徨い、BメロではB♭m想起しながら、サビはD♭へ。しかし、微妙に配置された2/4が常に刺激する。で、G♭から短3度上のAのコードに跳躍して、2コーラス目へ。
丸2コーラス終了後に、D♭の平行調B♭mで進む大サビともいう部分は、この中でも一番分かりやすい。が、サビに戻るところのG♭、B♭mのアルペジオがなかなか凝ってる。
で、この曲の印象的なサビは決して終結することなく永遠に続く。
The Man With The Child In His Eyes(少年の瞳を持った男)
Aメロ(12)
‖Em(1拍目から♪ミソミ↑ミー)| GonD | C / GonB| Am ‖X2
‖Bm / F#monA | A / Asus4 A | B♭ / FonA | Gsus4 G / G‖
Bメロ(6)
‖G / F#onG| FonG / EmonG| E♭onG ‖
‖DmonG / ConG| BdimonG / AmonG| A♭M7onG ‖
Chorus(9)
‖C GonC/ C GonC | B♭ FonB♭/ B♭ FonB♭ |
| B♭ / FonA | Gsus4 ‖
‖C GonC/ C GonC | B♭ FonB♭/ B♭ FonB♭ |
| B♭ / FonA | C(add9) |
| C(add9) ‖D.C
美しいメロディを持った、比較的分かりやすい曲なのだが、実際にはなかなか凝っている。それをあまり感じさせずに、流れよく進んでいくあたりが才能の見せ所?
Bメロはかなりメルヘン・チックなアルペジオで、コードネームだけでは表しにくいし、人によっては違う表記になるだろう。でも、素晴らしい構成力。なぜなら、Em/Gのキーで始まった曲が、このBメロ前2小節で展開して、妖しく幻想的な和音の流れに惑わされながら、いつのまにかCへ転調していく、それもサビ前のコードとピアノの崩れるような短いフレーズがオシャレ。サビの4小節目、7,8小節目のピアノのアルペジオの決め方もカッコイイ。ただし、激しくアルペジオを弾いた後に、すぐに弱音でEmの頭に戻るところはむずかしい。
でも、日本のポップス・シーンでは絶対に受け入れられないような難曲でも、ちゃんと評価する土壌は文化芸術を重んじる伝統だと考えるしかありませんね。
もあったが、何故かそれも「DVD」化されていない。ケイトが「許可」しないのか?出たら必ず「買う!)それから、彼女のレコードを片っぱしから「購入し、今に至る。「只の綺麗なおねえちゃん」ではなく、すんばらし~才能の持ち主である。月夜に「この曲」をかけることが多いが、「月」に向かって
吼えたりはしない。「この唄」は、すべてのものを「内包」している。そしてまた「「全ての方向に、パワーを放射している」フォースみたいなものを、感じている。この「曲」のチカラは、「不滅」なのである。