W杯2006/イタリア2-0ドイツ

 イタリア強し! リッピ采配ずばり的中! デル・ピエーロダメ押し弾! 

 というわけで、新聞の見出し風ですが、本当にすばらしいイタリアの強さだった。この試合のイタリアはおなじみの4-4-1-1のカテナチオ・フォーメーションでスタートしたが、その内容はいつもと全く違って、実に果敢に攻撃を仕掛ける姿勢が最初からドイツを圧倒していた。
 中盤のプレスの激しさ、早さ、しつこさには気迫を感じたし、明らかに1対1の局面で、ほとんどイタリアが勝っていた。左のグロッソとペッロッタ、右のザンブロッタとカモラネージはどんどん上がっていたし、ガットゥーゾの献身的な動きにも助けられたピルロはかなりフリーな状態で、巧みにパスを前線に供給して多くのチャンスを作り出し、コーナーキックの数も断然イタリアの方が多かった。だだ、最後のところではさすがにドイツも踏ん張って凌ぎ、イタリアのゴールはならなかった。
 だが、その前へ前へという強い姿勢に、「守備的」と決めつけていた私は衝撃を受けたし、その素晴らしいパフォーマンスの数々に大きく心を動かされて夢中になっていった。
 
 一方のドイツは攻守の要であるフリングスの出場停止がやはり響いていて、バラックも絶好調とは言えず、対面するガットゥーゾにことごとくやられていたし、逆にバラックの方がガットゥーゾにファウルしてしまう場面も目立った。足を蹴られて倒れ込むガットゥーゾなんて、いつもと逆じゃないの! それはつまりいかに中盤の戦いをイタリアが制していたかの証明でもあった。

 また、ドイツはシュバインシュタイガーの不調による先発落ちによって、攻撃にこれまでのスピードや変化が乏しい。どうしてもボロウスキーのところでボールが止まる感じで、ラームの上がりも鋭さに欠けた。
 にもかかわらず、34分フリーでボールを受けたシュナイダーは絶好の得点チャンスを決められなかった。どうしても先制点が欲しかったドイツには悔やまれる。

 しかしながら後半はドイツも盛り返し、イタリアも前半のようなプレスがかからなくなり、お互いに攻撃の応酬で白熱した。ドイツはクローゼの突破、ポドルスキーのシュートとチャンスが続いたが、イタリア守備陣に堅さに得点できず。方やイタリアのセットプレイもことごとくGKレーマンにセーブされた。
 そして、72分ドイツ、ボロウスキーに代わりシュバイニ。74分イタリアは、トーニからジラルディーノへ。

 シュバイニはすぐに攻撃に積極的にからむも、確かに疲れからかやはり好調とは言えないパフォーマンスで、ほとんどドイツの攻撃を活性化できない。イタリアは同じポジションの変更で、まぁ「らしい」慎重な采配で、じょじょに守備固めのような雰囲気もした。
 その後、83分にドイツ、オドンコール、90分イタリア、イアクインタ投入と、両チームとも交代がワンパターンじゃのう、と思ってしまう流れ。ただし、イタリアはイアクインタを右に張らせていて、これまでとは違っていた。このあたりが延長を睨んだリッピ采配の妙とも言えるものかもしれない。

 延長も激しい攻防が続き、前半早々のジラルディーノの単独突破によるシュートはポストに阻まれ、ザンブロッタのするどいシュートもクロスバーにはじかれた。
 そこで、延長14分にリッピは3枚目にデル・ピエーロを左FWに投入。3枚のFWにトッティとピルロも残した、イタリア史上稀に見る「超攻撃的布陣」の4-3-3となった! これには興奮させられて、ワクワクしてしまった。いいねぇリッピ監督、やる時はやってくれるじゃないか! こういうのを待ってました!

 そうなると、ドイツは? ってなるんだが、残念ながら今回のドイツ・チームにはそれほどたくさんのタレントは揃っていない。結局、ここまでもほぼ「不動の先発、いつもの交代」で勝ち抜いてきた。なので21分、ノイビルしかいません。それも、同じFWと交代するしかパターンはなく、相変わらずの4-4-2。うー、ダイスラーがいればとかもちょっとよぎったけど、それじゃオドンコールは呼ばれなかったし、難しいのぉ。

 そして延長29分、CKのくずれからボールをキープしたピルロにドイツ守備陣はふらふらっと彼に吸い寄せられ、フリーになっていたグロッソを完全に見過ごしていた。そこに、ピルロが絶妙のパス、それを見事に蹴り込んでゴール! 最終盤で足の止まったドイツにはあまりにもショッキングな失点だった。
 ロスタイムには、攻め上がったドイツからカンナバーロがボールを奪い、トッティから受け継いだジラルディーノがゴール前で、上がって来たデル・ピエーロにパス。おー、何年ぶりに見たでしょう、ゴール前左斜めの「デル・ピエーロ・ゾーン」からの美しいシュート! いやいや最近セリエAに興味なくなっていたので、このようなデル・ピエーロを拝めるのは本当に久しぶりでした。朝から大興奮!!

 名将リッピ、さすが。この大決戦に積極的に勝ちにいった采配には恐れ入りました。もちろん、それに応えて真っ向勝負に打ち勝ったイタリア選手は素晴らしかった。

 ドイツは残念だったけど、始まる前の酷評をはね返した大健闘で、この大会中に大きく成長した。まだ若いチームだし、もっと良くなる可能性はある。最後の最後でイタリアに底力の差を見せつけられたけど、この試合が今大会を代表する名勝負であったことは事実。開催国のプレッシャーの中、大いに盛り上げたドイツの戦いぶりにも拍手したい。2年後のユーロにはもっとすごいチームでのリベンジに期待します。

 そういえば、90年のイタリア大会、開催国のイタリアは準決勝でアルゼンチンに敗れ3位。その時西ドイツは決勝でアルゼンチンを敗って優勝したのだった。これまた、因縁めいてますなぁ。

 さぁ、ポルトガルがんばれー!!


 
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by harukko45 | 2006-07-06 00:09 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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