W杯2006/チェコ玉砕

 イタリアは今大会中、最も「らしい」戦いぶりで、チェコを倒した。チェコの攻撃の生命線、ネドベドとロシツキーの前にピルロ、ガットゥーゾ、ペッロッタ(時にカモラネージ)と3枚置き、4バックとともに重厚な要塞を築いた。最前線にはケガあがりのバロシュのみ。序盤は、チェコが勢いある攻撃でかなり押し込んでいたが、じょじょにバロシュと中盤とは分断されていった。

 正直、20分頃には攻撃の煮詰まりを見ていて感じてしまった。バロシュにボールが渡っても3人から4人で取り囲み、自由にならない。また、うまく裏をとってもカンナバーロらのウマさで奪われる。中盤からの効果的なパスやクロスはほとんど見られなくなり、彼らが放つミドル・シュートもブッフォンに難なくはじき返されてしまう。

 そんなところに、セットプレイからイタリア先制。これだけでも痛かった。まんまとイタリアの術中にはまっていくチェコはさらに自らわざわざ苦難を呼び込んでしまう。
 前半終了間際のロスタイムに、中盤の底のポラークがトッティに後ろからの危険なタックル。何でこの時間にやる! これで2枚目イエローで退場。はっきりいって「大バカ者!」としか言いようがない。とりあえず1点ビハインドのまま終えて、後半さらなる攻勢をかけようとしていた矢先の退場は、まさに致命的な損失を味方にもたらしたのである。若さが出たなどと、簡単に片付けられない大失態だった。

 これで、ほぼチェコに勝ち目はなくなった。おまけに同時におこなわれている試合ではガーナがリードしていた。絶対に勝たねばならない状況で、1人少ない。そして相手は鉄壁の守備を誇るイタリア、監督は策士リッピ。何が出来るというのか?

 チェコの名将ブリュックネルの大変優秀で美しかったチームの最期がこのような玉砕になるとは、ファンとしてはとても悲しい。ガラーセクもポボルスキーもコレルもバロシュもシュミチェル(彼が大会前に離脱したのも大きかった)もウィファルシもピッチにはいない。2-0で終了ホイッスルが吹かれた時に私が見ていたのは、あの名チームの無惨な残骸だった。

 最後まで走り続けたネドベドには同情する。もっと見たかった。確かに、今回はすでにチームとして全盛期を過ぎていたが、私は彼らがいかに素晴らしかったかを忘れない。

 
[PR]
by harukko45 | 2006-06-23 03:16 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31