W杯2006/スペイン3-1チュニジア

 ラウーーーーーール!!! さすがです。苦しい時にチームを助ける。これこそがエース、スペインの至宝ラウール様々じゃ。
 元フランス監督(99~2002)ルメールの緻密なゲームプランの罠に完全にはまって、ひょっとしたら敗戦もチラっとよぎった70分間だったが、やはりサッカーは怖くて面白い。
 
 序盤にDFラインの裏をまんまと取られて、うまい速攻を決められたスペインは、その後ありとあらゆることをやって攻め立てたが、集中力の高いチュニジアのディフェンスを崩すことができない。そのうち、ハイテク軍団の悪いパターンがじょじょに見え始めた。

 スペインやポルトガル、フランス(えー、そしてアジアにおける日本)といったチームの悪い時にありがちな「パスのためのパス」状態。そのテクニックの高さで、巧みにパスをペナルティ・エリア前で回しているのはいいが、逆に敵はゴール前をしっかり固めて待ち構えている。スペースがない状況で、しかたなくクロスやスルー・パスを入れるが、簡単に跳ね返されたり、カットされてカウンターされる危険をはらむ。

 そうこうしているうちに、手詰まりになってしまう。外から見ていると、誰かが無理してドリブル仕掛けたりしてファウルを取るなり、ミドル・シュートでDFを前におびき出したりすれば...などと簡単に考えるのだが、実際のピッチでは一流プレイヤー達がやっていても、なかなか打開できないようだ。

 で、後半開始からスペイン・アラゴネス監督はトップ下にラウール、MFにセスクを投入。前半のイケイケのグルーヴ感から、少し繊細さを交えたノリにしてきた。だが、猛攻を加えてもチェニジアはよく耐えて崩れない。そこで、56分FWビジャに代えて右サイドのスペシャリスト、ホアキン投入。これが、的中! 72分にホアキンの突破からセスクにパス、セスクのシュートをGKが防ぐも、そのこぼれたところを左に張っていたラウールが値千金のゴールを決めた。
 よく見ると、セスクがシュートした瞬間にラウールはゴールに向かって走っている。「もしかしたら、キーパーがはじくかも?」の予測が出来ている。そのために、DFがつめてきていたが、ラウールの方が一歩早くボールにヒットしているのだ。素晴らしい!!

 さて、こうなるとスペインのペース。当然ここまで必死に守ってきたチュニジアのショックは大きい。サッカーとはかなりのメンタル・スポーツなのだ。立て続けに76分にはセスクのDFの裏を突く絶妙なパスをF・トーレスがゴール。終了間際にもラウールの技アリのクロスに合わせようとしたトーレスがファウルを受けてのPKで3点目。再びスペイン祭りとなったのである。

 ここのところイライラの溜まる消耗戦や神経戦ばかり見せられたので、実に楽しくスカっとする試合だった。ルメールの采配も見事で、チュニジアは決して侮れない相手だったことを認識したが、後半のアラゴネスの思い切った攻撃陣の3枚切りがやはりしびれたし、その効果は絶大だった。スペイン強し! これは期待できるぞ。
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by harukko45 | 2006-06-20 14:50 | スポーツ

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