W杯2006/ドイツ1-0ポーランド

 これまでのベスト・ゲーム。この2国にある歴史的因縁を抜きに、純スポーツとして全てをとらえることはむずかしいかもしれないが、両チームの高い集中力、精神力の強さが生み出したすごいドラマだった。
 ポーランドの意気込み、迫力は最初から凄かった。ドイツの方が相手のプレスに四苦八苦していたのは明白で、前半などバラック、シュバイニ、シュナイダーの中盤はほとんど仕事をさせてもらえなかった。それでも、得意のサイド攻撃で少なくとも3回は決定的な得点シーンを作り出したが、クローゼ、ポドルスキーが決めきれなかった。しかし、これも異様なほど高い精神力のぶつかり合いが生む極度の緊張感の中で、わずかにポーランドの守りがまさっていたからだ。

 後半になると、ドイツは攻撃の圧力をより増して、ポーランド・ゴールにどんどん攻め込む。それでも、ポーランドは凌いで凌いで守るうちに、だんだんドイツの攻め手はなくなっていきそうだった。そこに、ソボレフスキーが2回目のイエローで退場。これは起こりうるシナリオだ。そこまで、ギリギリのところで必死のディフェンスを繰り返してきた75分間、ずっと圧力をかけ続けられて、ついに限界点に来たのだった。

 これにより、ドイツの総攻撃が始まるのだが、何から何までポーランドに味方するかのように、ボールはゴール前ではじき返される。GKボルツの好セーブが続き、ついには90分クローゼとバラックのシュートが立て続けにバーに当たるはめに。今日のポーランド・ゴールには神が宿っているのか? この時点で、この因縁の対決は痛み分けか、と思った。

 ところが、ロスタイム。右サイド、シュナイダー、オドンコーとつながり、オドンコーはゴール前にするどいクロス。そこに、センターバック2人の間を飛び込んだノイビルが見事にゴール!
 疲れきったDFにはもうノイビルを捕まえることができなかった。そしてポーランドは力つきた。

 久々にゲルマン・サッカーを見た気がした。ここまでのガチンコ勝負で、外面的な力より精神力が際立つ戦いになると、持って生まれた民族性・伝統・誇りみたいなものが現れてくるのだろう。最後まであきらめないとはこういうこと。ファンタジーはないが、自分達を信じて何度も何度も繰り返した結果が最後のゴールだった。

 決めたノイビル、2001/2002シーズンのバイヤー・レバークーゼンでの活躍を思い出させる瞬間だった。思えば、バラックもシュナイダーも一緒だった。あの時のレバークーゼンは素晴らしいチームで、チャンピオンズ・リーグでもその粘り強い攻撃的サッカーで、奇跡を何度も起こしていた。いやー、たまらん!

 これぞ、真剣勝負だから生まれる興奮と感動。ポーランドも素晴らしい戦いだったが、この敗戦でほぼ絶望。いかんせん初戦のエクアドルに油断して敗れたのが痛かった。今日のような力を常にみせていれば、上位進出も有り得たのに。

 さて、18日の日本とクロアチアもお互いどうしても勝たなくてはならない、ガチンコ真剣勝負。このような、頭がしびれて胃がキリキリする内容になるだろう。そういった意味では、日本代表の真の実力も我々の民族性も、何から何まで明らかになる戦いを見る事になる。我らが代表にはすべてを出して、絶対に勝利してほしい。勝つしかない!!!



 
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by harukko45 | 2006-06-15 14:45 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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