W杯2006/トリニダード・トバコ0-0スウェーデン

 0-0でも面白い試合はあるのだ!トリニダードトバコ代表、見事な戦いぶりだった。後半一人退場になっても、強豪スウェーデンの猛攻をしのいで、初の勝ち点1をもぎ取ったのだから凄い。

 とにかく、よく頑張ってた。それが、画面からがんがん伝わってきたのだ。試合前は誰しもスウェーデンの強力攻撃陣が何点取るかを期待していたはず。序盤は確かにスウェーデンのハイ・スピードで突進してくるエネルギーと、イブラヒモビッチ、ラーション、リュングベリといったスター選手のテクニックに魅了されていたのだが、じょじょに、必死に食らいついてゴールを全員で守り抜くトリニダードの選手達の動きにワクワクさせられていった。

 前半はスウェーデンの早い攻撃を止めるのに精一杯で、かなりファウルが多かった。よって、それが後半エイヴェリー・ジョンの2枚目イエローによる退場につながってしまうのだが、そういう大ピンチにも、しっかり集中して体をあて、ボールに足をのばしてディフェンスし続けた。彼らは一人一人自分のやるべき事をしっかり把握し、チームのために90分間ちゃんと働いていたのだった。

 そして、私がトリニダードを応援する最大の理由は19番ドワイト・ヨークの存在だ。イングランドの名門クラブ、マンチェスター・ユナイテッドの90年代(後半)黄金期のFWだったヨークである。あの頃はもう一人のFWアンディ・コールやベッカム、ロイ・キーン、スコールズ、ギグス、シェリンガム、スールシャール、スタム、シュマイケルらとともに見るものに喜びを与える素晴らしいサッカーをやっていたスター選手だ。
 その彼が、今や守備的なボランチとしてゲームを仕切り、ベテランとしてキャプテンとしてチームの柱として献身的に動いている姿に心が熱くなった。

 もう、試合終了間際はドキドキだった。さすがのスウェーデンも足が止まってボール回しがおぼつかなかったものの、最後の最後まで何が起きるかわからないのがサッカー。なのに、トリニダードの選手達は、あまり動きが落ちないし、全く集中が切れないのだった。そして、この緊迫した状況を楽しんでいる感じにさえ見えた。
 逆に後一本パスがつながれば、得点するチャンスにつながる可能性もあったのだから、このチームのタフさには全く持って驚かされた。

 そして引き分けだというのに、トリニダードの選手は喜びを爆発させ、当然勝ちを計算していたスウェーデンは選手もサポーターもすっかり沈んでいた。やはり勝負はやってみなくちゃわからない。
 予選ギリギリで通過し、初出場で本戦にのぞんだトリニダード・トバコを、ここまで仕上げたオランダの名将ベーンハッカー監督恐るべし。
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by harukko45 | 2006-06-11 03:50 | スポーツ

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