The Rolling Stones/Some Girls

 78年に"Some Girls"が出るまでに、ストーンズにはいろいろあった。まずは、評論家達からは"Goat's Head Soup"から"Black & Blue"は「不毛の時代」と呼ばれていた。セールスも落ちていた。パンクスからは「肥えた豚」と嘲笑され、古い世代の代表として攻撃された。キース・リチャーズは77年の2月にカナダでヘロイン不法所持で逮捕された。カナダの首相トルドー夫人はロン・ウッドやミック・ジャガーとの関係をゴシップ紙に書き立てられた。

 特に深刻だったキースのヘロイン中毒と逮捕問題は、ついに彼も刑務所収監かと心配されたが、温情判決で難を逃れた(そのかわりチャリティ・コンサートをおこなった)。そして彼はドラッグとの決別を誓った。
 かたやミック・ジャガーはディスコ・ブームとパンク・ロッカーからの挑戦に刺激を受け、あらたなアルバムのリリースを決意したのだった。

 そして完成したアルバムは「"Exile On Main Street"以来のベスト作品」と高い評価を受け、重要なロックン・ロール・バンドとしてその地位を確立したのだった。(以上、Wikipediaを参考に)

 今回久々に聴いたら、やっぱり良かった。とにかく、いい曲が並んでいる。ここでも、彼らの強靭な胃袋はすごい。ディスコもパンクもカントリーも生のまま口に入れたって、完璧に消化(昇華)してしまって、ちゃんとした(!)作品として並べてしまうのだった。いくら流行ってるからって、普通はそんな簡単にパンクもディスコもやれんでしょ。しかし、ストーンズは見事にやりとげてしまった。

 ディスコ調はm1"Miss You"だけなのに全然違和感ないのは、結局いい曲で良く出来てるから。
 m4のタイトル曲は歌詞が問題になったけど、やはりかなりの毒気を振りまきつつも、オールドファンの心をしっかりつかんで放さない。マイナーになるところがなかなかたまらない。
 パンクを意識したようなm5"Lies"を聴くと、この人達って本当に真っ向勝負なのねって、感動する。ところが直後に、もろカントリーのm6"Far Away Eyes"なので、「あー、またすっかりハメられた!」ってことに。で、"Resepectable"でしょ。もう「ロックンロール万歳!」しかないよ。

 新旧のブラック・ミュージックの要素を取り入れる場合は、リスペクトの気持ちとツボを得たこだわりを披露しつつ、ことロックンロールに関しては「こちらが本家」とばかりに、かなりの力技でパンク小僧を撃退してみせる。それがなかなか痛快で、充実した演奏が続く。
 そして、ラストのm10"Shattered"はストーンズのカッコよさ満載。すごいです。
こうして彼らの栄光に満ちた70年代は、"Some Girls"という快作によって、最高の形で締めくくられたのでありましたぁ、ジャンジャン!

 というわけだが、今では「パンク世代への解答」なんて考えて聴く必要ないから、ただただご機嫌なロックを楽しめばよろしいのであります。
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by harukko45 | 2006-04-07 03:31 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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