The Rolling Stones/Black & Blue

 76年の"Black & Blue"は最高にイケてるアルバムで、文句なし(評論家筋には「不毛の時代」の1枚)。8曲しか入ってないけど、全部好き。"Exile On Main Street"は音の密度が異常に濃くて凄いのだが、こちらはスッカスカでありながら、豊かな空間があって素晴らしい。何度聴いても疲れないし、毎回楽しい発見があったりする。
 まずは、何てったって演奏がタフでドッシリしていて、一切軽薄なところがない。それと、流行りのビートやいろいろなニュアンス(ファンク、レゲエ、ジャズ)を取り入れても、ちゃんと自分達のサウンドに昇華しきっているのだった。

 m1"Hot Stuff"、たぶん今までのイメージでアルバムを聴き始めると拍子抜けすること間違いない名(迷)曲。これでコケて聴かなくなった人は多いかも。でも、そんなことではストーンズ道を進む事はできない!これは凄まじくカッコいいのであります。
 よくもまぁ、これほどベタなリフでファンクをやれるものです。普通は途中で恥ずかしくなるか、やりようなくなって放り投げますよ。ところが、ストーンズは異様なクールさで見事にやりぬくのだった。個人的にはマイルス・デイビスに通じるものを感じる。イヤー、スッカスカって素晴らしい!
 m2"Hand Of Fate"は王道のストーンズ・ロック。前の2作ではわざとやらなかった感じのグルーヴ感が戻って来た。それでいて、ダークサイドに入り込むのでなく、前向きな感じがいい。
 m3"Cherry Oh Baby"はもろレゲエ。だけど、これも恥ずかしくない。ニセモノなのにカッコいいのは、彼らが「一流の二流感覚」を持っているからなのか?
 m4"Memory Motel"は、イントロのミックのぎこちないピアノに、キースのさらにギコチないエレピが重なってくるのがまずシビレル。この2台のピアノ・サウンドが実に良い。途中でリードをとるキースのボーカルもいい味出してる。

 m5"Hey, Negrita"はレゲエとファンクの合体?これもなかなかエグい。中盤あたりのロニーとビルのリフの微妙な違いはワザとにしてはアヤシい感じだなぁ。でも、おもしろいからいいか。ビリー・プレストンのラテン・ピアノも変な感じ。
 そうしたら今度はジャズ風にm6"Melody"。だけど、これが悪くない。ミック・ジャガーの柔軟な感性と能力の高さにあらためて舌をまく。ここではビリー・プレストンも大活躍。
 m7"Fool To Cry"はm4同様にキーボード・サウンドが光る名バラード。ピアノはニッキー・ホプキンスで人選がバッチリ。この曲だけ好きって人もいるみたい。出来がいいから、それもしかたないかも。
 ラストの"Crazy Mama"はゴキゲンにロックして大満足でした。あーおもしろかった。
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by harukko45 | 2006-04-06 23:20 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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