The Rolling Stones/'69~'71

 70年から71年あたりは、私がリアルタイムで聴き始めた頃。ロックってものに、特別なマジックを抱いていた時期だし、世間的にもそれほど広く認識されていたわけじゃないので、ロックのアルバムを聴くなんていうのは、ちょっと悪い事をやっているような気分だった。
 中学のクラスの中でも、ロックを聴くのはせいぜい2,3人で、小遣いもあまりない者同士、誰かがツェッペリンを買い、もう一人がクリームのライブを、次がC,S,N&Yを、って感じで、そのLPを抱えながら、誰かの家に集まって皆で聴いた。

 で、当初はなかなか手を出さなかったストーンズを初めて聴いたのは71年の"Sticky Fingers"(もちろんジッパー付き!)。でも、仲間全員がいっぺん聴いただけで大ファンになり、その頃話題になっていた映画「ギミーシェルター」に関連した編集版もすぐに手に入れた。これは、A面が"Jumpin' Jack Flash""Sympathy For The Devil""Gimmie Shelter"などのヒット曲、B面はライブ盤の"Got Live If You Want It!"からの抜粋だったと思う。

 このアルバムは今はないだろうが、当時は大変重宝した。カッコよさの極致の様な代表曲を知ったし、ライブではえらくヘタクソなのもわかったし(でも、このライブの"Time Is On My Side"が大好きでね)。

 そして、「ブライアン・ジョーンズってプールで死んだらしい。」「ドラッグじゃないの?」「オルタモントのコンサートでも殺人があったんだってよ。」「ふーん、ストーンズって何だかすげぇな。」なんて感じで、"Gimmie Shelter"を聴いてゾクゾクしていた。今でもあのキースのイントロが始まれば全てがタイムスリップしてしまう。
 それとしばらく後になって見た、ブライアン追悼のハイドパークでのフリーコンサートの映像にもショックを受けた(後半チューニングが狂いっぱなし、でも恐い)。

 69年の"Let It Bleed"とその前にリリースされたシングル"Honky Tonk Women"、そして自らのレーベルを立ち上げての第1作"Sticky Fingers"の素晴らしさには何も言う事はないだろうし、彼らの代表作としてこれからも絶賛され続けるだろう。

 とにかく、この頃の彼らはストーンズの歴史上においても最高の時期であり、それは音楽だけでなく社会的存在としてもすごく大きなものだった。少なくとも自分にとっては、ビートルズよりも全然偉大なバンドだったのだ。
 そして、音楽的には何と言っても、キース・リチャーズのギター・プレイの充実ぶりが顕著だ。あの印象的なリフやトーンで自らのオリジナリティを完全に確立し、ミック・ジャガーとともにストーンズの王として常に憧れと尊敬の対象になったのだった。
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by harukko45 | 2006-04-05 15:38 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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