The Rolling Stones/'67

 '67年の"Between The Buttons"は過度期の作品で、全体としてはいまいちな仕上がり。シングルの"Let's Spend The Night Together"と"Ruby Tuesday"が収録されているU.S盤の方が楽しめる。
 だが、この2曲に比べると他の曲はガクッと落ちる。サイケやワールド・ミュージック、ディラン風にジャズと、いろいろなアプローチをしているが、そもそも曲自体の魅力が乏しい。まぁ、極めてストーンズらしからぬサウンドの異色作ってことで、お茶を濁す?

 そんでもって、サイケとドラッグ吹き荒れるこの時期、懲りないストーンズはもう一枚出してしまった。"Their Satantic Majesties Request"は、ストーンズ史上最大の問題作、賛否両論云々といろいろ語られてきたが、個人的には前作よりもこっちの方が断然好きなのでした。
 今の耳で聴けば、それほど問題な作品とは思えないし、彼ら自身はちゃんとしたビジョンを持ったプロデュースをしていると思う(制作にものすごい時間がかかって、うんざりしたという話も)。

 ただ、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンのように、とことん狂気の底まで行ってしまう感じは、ストーンズにはない。そこが、彼らの生真面目さというか、音楽研究家的なアプローチの限界か。
 だから"She's A Rainbow"と"2000 Light Years From Home"は大変よい仕上がりだとは思うが、もう一つ真実味に欠けて魂に訴えてこない(アレンジの力による勝利とでも言いますか)のが不満だ。

 でも、すぐに彼らは本当の自分達を取り戻して、素晴らしい傑作を連発するのだから、やはりただ者じゃなかった。
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by harukko45 | 2006-04-04 00:49 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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