WBC日本代表を讃える

 当初アメリカのための大会と思っていたWBCが、ここまで楽しませてくれるとは考えもつかなかった。やはり、スポーツは何が起きるかわからない、やってみなくちゃわからないものだった。

 決勝戦での松坂はものすごいストレートを投げていた。150キロ以上を連投していて素晴らしかったし、最高にシビれた。ちょっと強引なところがヒヤヒヤさせられたけど、優勝のかかった大事な試合でこういう真っ向勝負できる能力と精神の強さを見せてくれたのには感動した。大会を通じて最多の3勝あげたのだからMVPは当然。でも、もっとできる、やれる。やっとこれで彼の伝説がスタートしたんだよ。

 野手では西岡、里崎、今江、投手では渡辺俊、薮田、藤田といったロッテ勢の活躍ぶりは優勝に大きく貢献したし、大いに讃えたい。選考においてロッテから最多8名選出で、バレンタイン監督の不満は理解できるが、結果彼らの頑張りが最高の結末を生んだし、ボビーの薫陶の下、昨年開花した彼らはこれでまた一回り大きくなって日本に帰ってくるはずだ(それにやっぱりロッテ、今シーズンもおもしろいんじゃない?)。

 ソフトバンクの川崎もすごく良かった。決勝戦でのそれまでの好守好打の活躍からは有り得ない突然の連発エラーと、ベンチに帰ってから西岡に励まされ、自ら気合いを入れるシーン、それに何てったって9回のホームへのスライディング!右手でちゃんとベースに触っていたなんてね!(この時の球審はよく見てたです。)彼はTVで見ているこちらも一緒の気持ちになれるキャラを持つ好選手だった。
 同じソフトバンクで4番の重責を見事に果たした松中の打率.433は立派でしょう。昨日も3安打、それに、2度のタッチアップ・ホームインと韓国戦でのセカンドへのヘッドスライディングに胸を熱くした人が私を含めとっても多いんじゃないか。

 日ハムの小笠原はいぶし銀の働きで、実は大事なところで良い仕事をしていたし、決勝戦も貴重な犠牲フライで2打点あげていて(共に松中がサードランナーなのがまたシビれたわけで)、やはり絶対に外せない人材だった。

 当初、WBCに消極的だったセ・リーグからは、横浜の多村の頑張りが目立ったね。韓国戦でのスーパーキャッチにバント失敗と成功、その後のホームランといろいろ沸かしてくれたし、辞退したヤンキース松井の代役である中日・福留はずっと不調に苦しんでいたが、韓国戦の2ランで日本打線に火をつけて決勝への勢いを作り、昨日のタイムリーはキューバに引導を渡す重要な仕事をしてくれた。

 巨人から一人だけの参加の上原のピッチングは本当に本当に素晴らしかったし、最も信頼感のある日本のエースだった。試合には(不当にも)負けたものの、アメリカ戦での粘り強い投球は決して忘れないし、準決勝の快投はアメリカのマスコミでも大絶賛だった。実はベストナインのピッチャーには松坂とともに彼も選んであげてほしかったぐらいだ。

 そして二人のメジャーリーガー、イチローと大塚はプレイ以外でもチーム全体を引っ張っていたと聞くし、試合が始まれば、彼らにかかるプレッシャーは相当なものだったはずだが、見事に期待にこたえる素晴らしい仕事(8回1点差に詰め寄ったキューバの攻撃をピシャっと封じた大塚は大殊勲な活躍、それが9回日本の猛攻につながる)をしてくれた。また、イチローは日本代表の顔として、彼の激しい喜怒哀楽がイコール、今大会の日本をすべて表現したと言ってもいいと思う。そして、彼は最高の結果を「作品」として私達に魅せてくれた。

 最後に王監督は、この地獄から天国への険しい道の真っ只中にあっても、常に品格ある姿であり続けたのが立派だったし、これだけのメンバーを一つにした求心力は流石だった。中には、苦戦した2次リーグでの采配に不満がある人もいると思うが、私はそれよりも彼がずっと「世界の王」として堂々とした態度であったことをたいへん誇らしく感じたのだった。そういうことが、最終的に勝利の女神を日本に引き寄せたのだと私は考えたい。
 子供時代のヒーロー王貞治が、現在でも偉大なヒーローであるのが私には何よりもうれしい。

 代表合宿から決勝までの約1ヶ月間、最高に楽しませて、感動させてくれた王ジャパンに感謝します。ありがとう、そして、世界一おめでとう!
 
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by harukko45 | 2006-03-22 02:39 | スポーツ

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