WBC/決勝を前に

 「最高に気持ちいい」一夜が明けて、明日の決勝を残すのみ。もちろん、優勝を目指す代表を最後まで応援するが、今日テレビを見ていて、よくわからないなと思うことがいくつか。

 まずは、各テレビのワイドショーでは日本の勝利をトップに扱っていたが、実際には「無念、韓国」「韓国気の毒」という論調が目立ったこと。
 6勝したチームが決勝に行けないのは変だ、との主張は正論にも思えるが、果たしてそうか?MLBにしろNFLにしろ、シーズンを好成績でいても、プレーオフの結果次第では下位チームが勝ち残ることは日常茶飯事。最近では2月のスーパーボウルで優勝したピッツバーグ・スティーラーズは第6シードからの制覇だが、誰もが納得している。
 ヨーロッパ・サッカークラブのチャンピオンを決めるチャンピオンズ・リーグも、1次リーグ後のホーム&アウェイのトーナメントでは下克上のような番狂わせは当たり前だ。(だからこそ面白いんだ!)

 問題なのは、WBCの組み合わせが2次リーグになってもクロスされない(元はアメリカが強豪南米チームとあたらないように仕組まれていた)ことであって、準決勝において、リーグ戦では負けた日本が全勝の韓国に勝って決勝に進むのは、全くおかしなことではない。逆に2次リーグ最終戦でほぼ準決進出を決めていたのに、パク・チャンホやク・デソンといったエースをとことんつぎ込んでまで、日本に勝つ事にこだわったことが、肝心の昨日の試合で二人を投入できない事態を引き起こした戦略のミスとも言えるのだ。

 韓国としてはこれで日本を撃沈、準決勝はアメリカと予想していたのだろう。そしてたぶん、アメリカ相手に負けたとしたら国民も納得、このような恨み節は出てこなかっただろう。ひとえに相手が日本だったからというだけだ。
 それに、組み合わせがクロスされていたり、抽選だったら、「韓国、アメリカ、ドミニカ、キューバ」っていう2次グループが出来ていたかもしれない。そうなったら、韓国は果たして全勝できたかどうか。

 そして、もう一つ。日本のコメンテイターの「あんなに冷静沈着だったイチローが"Japan"のユニフォームを着た瞬間、急に「愛国主義者」になったのは変に思える」といった発言に驚いた。そして、彼の会見での一連の発言がずっと韓国を挑発してきたが、試合後の韓国サイドのコメントは友好的で立派だった、という展開にも「エーッ?」。
 まず、イチローがこれまでになく熱くなっているのがどうして変なのか? 年齢と実績を重ねた有能な選手がキャプテンシーに目覚めて、代表を引っ張っていくのを「愛国主義」と批判するのは、愛国と国粋をごっちゃにしているとしか言いようがないし、常にプレッシャーを一手に引き受けながら、目的に向かってチームの先頭に立つ姿にもっと敬意を払うべきと思う。

 そして何よりおかしいのは、挑発は逆だということ。イチローの30年発言は自分達への発奮と責任について語っていて、特定の国にあてたものではないのに、それを大々的に「妄言」としてキャンペーン化したのは韓国マスコミの方だ。
 アナハイムでの日韓戦、竹島(独島)問題までも持ち出したりする韓国サポーターは、サッカー・アジアカップでの中国の反日キャンペーンとやっていることは同じではないか。イチローのファウル・フライ捕球をジャマしたあげくに煽るように喜び、怒りの雄叫びを上げた彼にブーイングを浴びせる光景は、どう見たって「不愉快」だ。

 昨日の試合でも、イチローの最終打席はサード・フライでチェンジだったが、韓国の三塁手はそのボールをイチローに向かって投げ返した。何でそこまでする?こういうことが挑発と言うのではないか。喜ばしいことに、日本は国旗をマウンドにささなかったし、相手ベンチに向かってガッツ・ポーズを見せるようなこともしなかった。

 だからこそ、イチローの試合後のコメント「勝つべくチームが勝たなくてはいけないと思いますし、(決勝へは)僕らが行くのが当然だと思っていましたから……。」は全然挑発的な強気発言には思えず、誇り高きものとして私には聞こえる。
 
 長くなったが、明日はとことん野球だけを楽しんで日本を応援したいんだ。ゴチャゴチャした政治・民族問題をスポーツに絡めるのは終わりしたい。
 最後に、松坂君よ、いよいよ最高の見せ場が来たじゃないの!こういう場面に登場する君もすごい運勢の持ち主ですね。期待してますよ。
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by harukko45 | 2006-03-20 22:35 | スポーツ

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