このところハマっているもの/Skip James

e0093608_232037.jpg スキップ・ジェイムスはデルタ・ブルーズの巨匠。私は映画「ソウル・オブ・マン」で初めてその偉大さを知ったので、全くの初心者。しかし、今や毎日彼の声を聴かないと落ち着けないほど中毒になりつつある。とにかく、とても危険な音楽だ。彼のファルセット系の高音の歌声が流れると、空気がどんよりするよ。
 簡単に言えば、これぞブルーズの深淵、解説の小出斉氏の言葉を借りれば「ブルーズの向こうにある、何か邪悪なもの、ブルーズの持つ根源的な恐ろしさを感じさせる」のだった(簡単には言えませんね、やっぱり)。

 で、確かに深くて恐い音楽なのだが、聴いててとても安らぐ。スキップの声が私には「癒し系」となるようだ。ボブ・ディランも同じ理由で、中学生の時からずっと聴き続けている。ともに、その歌われている歌詞や内容にはあまりこだわらない。とにかく、歌声だけでいいのだ。その声にじっと耳を傾けていたいだけなのだ。(特にギターの弾き語りによる13曲までがたまらんのよ。)

 聴いているのは1931年2月にたった2日間で録音されたSPものの復刻CD。今はこれだけでも満足しているが、60年代に「再発見」されてからのものも、聴いてみることになるだろう。ブルーズにハマると大変だよ、って言われるけど、私の場合はロバート・ジョンソンとスキップ・ジェイムスだけでかなり十分かもと思っている。

 ちなみにクリームが彼の"I'm So Glad"をカバーしたことで、その印税で彼は病気の治療代を払える事が出来たという。エリック・クラプトンの話では、その当時不遇な扱いを受けていた偉大なブルーズメン達のために、意図的に彼らの曲をロック的にアレンジしてアルバムに収録し、印税がわたるようにしたという。大変素晴らしい話だが、それにしても60年代のイギリスのロック・ミュージシャン達がすさまじく強力なブルーズ・オタクだったことの証しとも言える。
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by harukko45 | 2006-03-08 02:52 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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