Seemaのライブ、吉祥寺プラネットK

 15日、シーマのライブがあった。場所は吉祥寺のプラネットKというライブハウスで、私自身はずいぶん久しぶりに出演した。規模もほどほど、音響もなかなかいい箱で、演奏するのは大変やりやすかった。

 ただ、シーマ自身が風邪をこじらせて、体調が良くなく、おまけに私がすすめた「咳止め薬」が合わなかったらしく、気分もすぐれなかったようだ。で、その影響でかなり情緒不安定のまま彼女はステージに上がったので、ライブとしては非常に危なっかしい綱渡りのような進み具合になり、すべては彼女次第でどう展開するか?って感じになった。

 こういうのは彼女の場合、前にも大小何度かあって、過去においてはおもしろく展開して最後はかなり盛り上がり、結果オーライとなった時もあった。数年前のバンドでやっている時は、そういう彼女に対してメンバーが反発したり、同情したりとさまざまな反応が演奏に現れて、かなりのハプニングが期待できたりもしたし、ダメな時はそれぞれ大いに不満を感じて落ち込んだり、あっけらかんと忘れたり。

 さて、今回はどうだったかというと、残念ながら演奏が別の次元にワープしていくことはなかったようだ。曲自体は割と予定通りに終わり、結局、曲と曲の合間のMCで彼女がダダをこねただけだったのかもしれない。
 正直、前はやってる曲がもっと「変」だったことと、何より強力なリーダーシップを持った成川さん(ナリさん)がいたことで、私を始めとする他のメンバーがヤンチャを働いても、その音楽は突き進んでいったのだが、現在のバンドを仕切っているのはシーマ自身であり、唯一の理解者はドラムの麻生君だけだろう。
 彼は、前に一緒にやっている時より数段成長していて、堂々たるプレイヤーになっており、彼女をちゃんと支える大きな度量を持っている。だから、シーマは彼にもっと頼り切って唄えばいいのだ。なのに、彼女はワザワザそうしないように見えた。
 結局、リーダー自らがダダっ子では音楽はその場で、「ゆるーく」停滞するばかりだった。

 私としては、久々のシーマ・ショックに遭遇して、イタズラ心がわき上がって一時はワクワクしたものの、やはりまともに集中して演奏する方が、皆幸せだったろうなと思い返した。
 今感じることは、ただシンプルに何かが出来るか、ということ。もっと大仰な言い方をすれば、「魂を込めて演奏できるか」もしくは、ただ「音楽のみで勝負できるか」。
自分もステージにたって、何も生み出せなかったのだから、偉そうなことは言えないのだ。大いに反省すべきであり、悲しむべきだった。

 シーマは素晴らしい才能の持ち主でありながら、未だにその全てを聴き手に披露していない。だから、人々は彼女の本当の素晴らしさをまだ知り得ていない。それが、残念でたまらない。
 私としては、そういう自分の思いが正しいのか、思い過ごしだったのかを確認したくなり、彼女の過去のアルバムを今一度聴き返すことにした。次回から、それについて書いてみたいと思う。
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by harukko45 | 2005-12-17 03:59 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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