ジョン・レノン・スーパーライヴ2013の詳細(3)

詳細(2)からの続き。

 miwa/Across The Universe~Imagine

 miwaさんは、2010年にメジャーデビューした期待のシンガ−ソングライター。もうすでにヒット作をいくつも出していて、レコーディングやライブで大活躍だ。
 今回ご一緒するにあたり、私はオールナイトニッポンでの弾き語りによる"Across The Universe"を聴くことができた。そこでの彼女のピュアな歌声とシンプルなアコースティック・ギターの響きとのマッチングがとても良く、是非ともフォーク的なアプローチでmiwaさんのコーナーをまとめてみたいと思った。
 ただ、その前に一応参考資料として、フィオナ・アップルのバージョンも聴いてもらっていて、miwaさんからは、この方向性で行きたいとの返事をもらっていた。そこで、キーは弾き語りバージョンに合わせ、バンドのアプローチはフィオナ的なニュアンスを随所に取り入れていくことにした。



 フィオナ・バージョンは彼女のハスキーな低い声と気怠いムードのサウンドメイクが、全体に何とも言えない「危うさ」を生んでいて、とても好きだ。正直、爽やかな「Across...」ってピンとこない。
 その一方で、フォークソング的な素朴さも、とても大事な要素だと思う。ジョン自身の最高の「Across」が弾き語りに近いバージョンであることが、それを示しているし、詞が持つ哲学的・宇宙的イメージは、厚めのサウンドを拒否している気がする。



 ということで、両者のおいしいところをうまくバランスを取ってまとめることを目指した。フィオナのキーはEだが、Gに上げたことで、全体にスコーンと抜けるようになり、miwaさんの声の透明さを生かして、内向的な世界からフンワリ&ホッコリと外へ広がっていく感じになった。
 また、割とヘビーな感じのリズムやサイケっぽいキーボードでカラーリングすることで、ちょっとしたトリップ感が出たように思う。
 それにしても、ビートルズとしての決定版がないことで、逆に神秘性と深みをずっと持ち続ける曲になった"Across The Universe"は、今後もいろいろな取り上げ方をされるのだろうな。

 さて2曲目は"Imagine"。この曲はアンコールで出演者全員で歌う定番曲なので、個々のコーナーでやるのは珍しい。それでも、取り上げて成功していたのは、今は亡き忌野清志郎さんぐらいだったように思う。
 だが、あえて挑戦したいとの希望での選曲となった。ここでも「フォーク的な」アプローチを探るうちに、ザ・バンドの「The Last Waltz」コンサートのようなイメージでトライしたらどうかと思った。今だったら、ゲストにテイラー・スウィフトって感じかな。あまり、アレンジにこだわることなく、一夜限りのセッションで"Imagine"を楽しむのも悪くないじゃないか。

 ということで、さりげなくアコースティック・ギターが始め、オルガンがからみ、そこにmiwaさんの声が入ると、一気に暖かいムードが出来てすごく新鮮だった。途中に土屋さんの渋めのギター・ソロをはさみ、それを受けてのmiwaさんのヴァーカルの自然な盛り上がりも実に良くて、個人的にも印象に残るパフォーマンスになった。

詳細(4)に続く。
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by harukko45 | 2013-12-16 22:17 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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