函館の大橋純子コンサート
2005年 12月 09日
肝心の音楽の方も、パインツリーの皆さんの柔らかいタッチが全体を暖かく包むので、こちらも優しい気持ちを感じながら、バッキングを楽しんだ。
今年はもう一回ショウがあるので、その時にまたくわしく。
さて、翌6日には函館に移動して、大橋純子さんピンによる今年最後のコンサート2日間があった。フルメンバーによる久々の2時間近いコンサートは春のスイートベイジル以来であり、最近やっていなかった曲も復活したので、初日のリハーサルはかなり入念にやったため、終わったのが本番ギリギリになってしまった。
コンサートがスタートしてからも、あちらこちらでいろいろとギクシャクしたものの、こういった土壇場になると意外と冷静に振る舞えるのが舞台に長く上ってきた者の、まあ、良さとでも言いますか、全体としては一本筋の通った演奏に仕上がったのだった。
とは言え、オープニングの'Hotel Marginal'から'クリスタル・シティ''シンプル・ラブ'と続くところは、今回の演出上の最重要部分(!!!)なのだが、演奏がなかなかやっかいな'クリスタル・シティ'を無事終えたところでホっとした(?)ドラムのウエちゃんが、次の'シンプル・ラブ'のカウントをいつまでたっても打たないので、これは曲順を忘れたと思った他のメンバーが(もちろん私も)小声で「シンプル!」「シンプル!」「シンプル・ラブ!」「シ!シ!シ!」と連呼。
にもかかわらず、この男、ステージ上のあちらこちらから発せられる緊迫感あふれるザワザワした雰囲気をモノともせず、相変わらず悠然とふるまっていたので、すかさずジュンコさんが、彼女としては非常に小声で、しかし、いかんせん、ジュンコさんの声はヌケがいいから、PA卓のそばで聴いていたケンさんにもバッチリわかったという「ウエちゃん!シンプル・ラブ!」のお言葉。
もちろん、その一言でスパっと曲は始まったわけだ。実際にはこの間わずか数秒だったらしいが、ステージではものすごーく長く感じるものなのだ。イヤー、ヒヤヒヤ。
だから、次の日からシンプル・ラブを演奏する前には必ず「ウエちゃん!シンプル・ラブ」と言ってから始めることとなった。
さて、今回のセットリストは以下の通り。
1.Hotel Marginal 2.クリスタル・シティ 3.シンプル・ラブ 4.ビューティフル・ミー 5.Stray Eyes 6.My Journey 7.愛は時を越えて 8.たそがれマイラブ 9.シルエット・ロマンス 10.残響 11.サファリ・ナイト 12.ペイパー・ムーン 13.星を探して Encore1.This Christmas 2.Happy X'mas
2日目はずいぶんと余裕も出たが、前の日の問題点を修正しながら、これまた各自細かい部分にしっかりと神経を使った演奏となった。いくぶん、豪快さは初日より薄れたが、その分完成度は上がったと思う。
いずれにしろ、このバンドで演奏することは何よりも代え難い楽しみである故に、その求める理想も高くなるのだった。それと、もっと一緒に演奏する機会が是非とも増えるようになりたい。
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photographs/函館市民会館コンサート編
それに、何と「たこ焼き大将」とは懐かしい!!あの頃のメンバーには最近会ってなくて、ギターの遠藤太郎君に去年会ったぐらいでした。河野君が真知子ちゃんとはこれまたおもしろい情報ありがとうございます。彼も頑張ってるのはうれしいかぎりです。
それと、東京FMの公録ね、憶えていますよ。その時のボーカルは清貴くんですね。彼はあの時、宏美さんの前であの超難曲「思秋期」を唄うという大挑戦を試みました。私の方がドキドキになってましたけど。
さて、ジュンコさんは来年早々から松崎さんとのジョイント・ライブが続きます。そして、ジュンコさん自身の活動も、新たなヴィジョンで展開するべく徐々に準備している段階ですから、どうぞ期待していてください。これからもよろしくです。