NFLスーパーボウル/ボルティモア・レイブンズ34-31サンフランシスコ・49ers
2013年 02月 04日
で、試合開始早々の先制TDをはじめ、ボルティモアのオフェンスが実に好調で、前半で21-6になり、おまけに後半最初にコビー・ジョーンズのキックオフリターンTDがキマって28-6となった時点で、これはもはやボルティモアの圧勝が見えたし、ナイナーズ自慢の「ピストル・オフェンス」も大舞台では空回りのままで終わるかと思われた。
が、その直後の停電による35分の中断が、ゲームの流れを大きく変えるとは!
勝負の女神っていうのは、何がきっかけで微笑むのか、本当にわからんね。突然、まるで雷に打たれて目が覚めたかのごとく、それまで凡庸なプレイに終始していた49ersが、本来の姿を取り戻したのだから驚いた。それはまさに、プレイオフでずっと見せてきたハイパーな戦いぶり。新世代QBキャパニック率いるピストル・オフェンスは3Qだけで17点を取る猛攻で5点差に追い上げ、続く4Qにはついに2点差にまで迫った。
そしてそして、残り2分でボルティモア陣5ヤードまで攻め込んでの4回の攻撃で、ついに逆転TDによる49ersの勝利が現実のものになりそうだった。
だが、絶体絶命の危機での、レイブンズ・ディフェンスの踏ん張りが凄かった。この2分間における両者の攻防は実にスリリングでサイコーだった!久々に「これぞフットボール!」的快楽に満ちていて、素晴らしい時間でありました。
49ersのQB、コリン・キャパニックはパス302ヤード(1TD、1INT)、ラン62ヤード(1TD)で大爆発で、その能力の高さを示したものの、結果としては前半の不調が響いた。22点差をひっくり返しての、スーパーボウル史上最大の逆転勝利はかなわなかったが、NFLに新しいトレンドを作った一人として、来シーズン以降も大いに期待できる。
個人的にはシアトルのラッセル・ウィルソンの方を買ってるけどね。
と言う事で、ボルティモア・レイブンズおめでとう!レイ・ルイスおめでとう!そして、ありがとう、おつかれさまでした。
ジョー・フラッコ、MVPおめでとう。正直、あなたがこんなに良くなるなんて考えてもいませんでした。今日は常にクールにやるべき事をやり切っていて、静かに感動しました。今日のフラッコはノーミスのパーフェクトでMVPも納得。ただし、個人的にはWRのアンクワン・ボールディンとコビー・ジョーンズも大いに讃えたいと思います。
それからそれから、サンフランシスコのベテランWRランディ・モス、またしてもスーパーボウルリング獲得ならずでした。これについては、ちょっと残念に思いますが、まだチャンスはあると期待して、影ながら応援しております。でも、引退しちゃうかもなぁ。
さて、これでシーズン終了。今シーズンは新世代選手達の活躍が目立ち、ポストシーズンも好試合ばかりで、実に楽しかったNFLでありました。