清水佐紀/東京メロディーライン
2012年 11月 29日
先月の夏焼雅さん同様、Berryz工房のメンバーである清水佐紀さんとは、私は初共演。だが、一緒にバックをつとめるメンバーは、雅ちゃんの時と同じだったので、そういう点では安心感のある現場であり、実際に楽しく、なおかつ、ステージがすごく充実した内容に仕上がって、個人的にはかなり満足出来たのでした。正直、25日のメロディーラインが終わってしまい、ちょっと切ない気分をしばらく引きずってしまうほどでした。
では、その詳細。
m1.白いTokyo
ZYX在籍時のセカンド・シングルで、2003年リリースとは。キャプテンは11歳ぐらい?その内容は、いかにもクリスマスっぽいムードが満載で、なかなかノリのいい曲。つんく氏らしい、少々過剰なサービス精神が、ここでは成功している方では。いろんなところにいろんなフレーズや仕掛けが後から後から出てくるので、忙しいことこの上ないが、演奏しているとかなり燃えます。ちょっと、やり過ぎのような部分はカットしたけど、ほぼ印象的な部分は再現し、パーティっぽいにぎやかな雰囲気もあって、まさにオープニングにぴったりだった。
m2.Real Love〜3.私がすることない程 全部してくれる彼〜4.dearest
m2はキャプテンの曲ではないんだけど、今回やってみたら、相当ピタっとハマった感じ。同期ものは一切なしでやったのだが、そのノリや感触には打ち込みっぽいニュアンスを強く意識した。また、オリジナルでは入っていないアコースティック・ギターの使用は、予想以上にうまくいって、すごく効果的だったと思う。
そして、かなりクサめの歌謡曲調メロディを歌うキャプテンのボーカルが良くって、個人的には今回のベストと思う。私は、彼女が本当はかなり歌える子なのだ、ということにここで気づかされたのでありました。
途中のセリフの部分を、最初キャプテンはやっていなかったのだが、切にお願いしてやってもらうことにした。これがまた良くって、まさにリアルって感じ。
続くm3は、ちょっとトロピカル・ムードが漂うものの、基本はつんく氏特有の「せつない系」による佳曲で、演奏自体はリラックスした気分で楽しめる。キャプテン自身も少しゆったり歌いたいニュアンスを自然に醸し出していたので、オリジナルよりも少しテンポを落とした。そのおかげで、ちょっとだけ大人っぽいムードも生まれたように思った。
松浦亜弥さんのm4は、かなりの難曲。でも、キャプテンはアヤヤのことが大好きなのでしょう、ちゃんとリスぺクトの気持ちを込めて大事に歌っていた。この曲は、リハと本番を重ねるたびにどんどん良くなっていったので、こちらもやるたびに高揚していく気分が増していった。だから、1ハーフだったのが残念。いつかまたやる機会があったら、フルでやってみたい。
m5.love you〜6.NAO〜7.シアワセ
前のコーナーでのm4からここでの3曲は、キャプテンお気に入りのアーティスト達の作品をカヴァー。だが、ただのカラオケ歌いにならず、ひょっとしたら、オリジナルよりも心地よい部分も随所に感じられたのがうれしかった。hiroさんのm5は、アコースティックなサウンドでシンプルにやることで、曲自体の良さが浮き上がったと思う。HYのm6は、もともと素朴な感じをそのまま生かしたが、こういう曲でのキャプテンの何とも言えない「まったり感」が、すごく面白い。
aikoさんのm7は、最初のうち彼女にはどうなのかなぁ、と思ったが、これも数を重ねるうちにどんどん成長。とにかく、キャプテンはどんな状況でも自分自身のタイム感を崩さずに、すーっと入ってくるのが良い。
m8.さぼり〜9.バカにしないで
後半戦はBerryz工房の楽曲から。m8は、結構むずかしい曲で、私は一番苦労しました。我々バンドは「たこやき」の曲と言っていたんだけど。でも、東京でのライブでは、ずいぶん熟れておりましたなぁ。日々成長です。m9は今回の中で唯一のアゲアゲ曲。なので、自然とパワフルになって、ボリュームも上がり気味。メロディーラインでは、あまり音量を出してはいけない、ということだったのですが、もはや、我々は抑えが効きませんでした。昼の部では、ホテル側からクレームがきてしまいましたが、お客さん達の明らかな熱気をステージ上で感じては、とてもとても、そんなことにかまってられません。なので、夜の部でもガーンと行ってしまいました。でも、終わってからの熱い拍手と歓声を聞いたら、何が大事なのかは一目瞭然でした。
m10.帰る場所
本編最後はKiroroの曲。これが、また彼女にピッタリでした。全くもってシンプルで、まっすぐな曲なんだけど、それをじっくり聞かせてくれたキャプテン、なかなかやります。
En1.Diamonds
プリンセス・プリンセスの大ヒット曲ですが、今回はもちろん「High-King」によるバージョンをベースに。なので、モータウン風のグルーヴ感ではなく、80年代のニューウェイブっぽい「タテノリ」を意識してやってみました。元のアレンジでも頻繁に登場するアダム・アント風のドンドコ・リズムは私のような世代には、実になつかしい。そこにブラスでのビッグ・バンドっぽいフレーズによるジャングル・サウンドは好きですねぇ。そして、トレモロがかかったエレキ・ギターが加われば完璧。この曲の間奏はそんな感じで楽しめました。会場の皆さんの手拍子にも感謝です。
En2.安心感
大ラスはBerrz工房の曲で、80年代風ロックっぽいサウンド。これまた、結構燃えてしまいました。CDよりもライブでウケる感じの曲かもしれません。観客席と一体となって盛り上がれるのは、本当に楽しい。正直、ホテル内のジャズ系ライブハウスとは思えないムードでした。
さて、清水佐紀さんとの5日間もあっと言う間に終了。夏焼雅さんとのライブといい、今回といい、新鮮でウキウキした気分を味わえた、素晴らしい時間でした。これも、各会場にきてくれたファンの皆さんのおかげです。心より感謝したいと思います。
そして、ミヤちゃん、キャプテンという、これからもどんどん成長していくこと間違いない素晴らしいタレントとの出会いは、本当に大きな刺激となったのでした。