大橋純子/夏の陣(最終章)
2012年 08月 19日
長々と続いた「夏の陣」も最後。クラブ・サーキット2012については前回で終了だが、このツアーの前後に別の編成によるライブもあって、その事についても簡単にふれておきたい。
今年のツアー用のリハが終わって、いざ本番を迎える前に、ある企業主催のイベントがあり、そこで70分ほどのライブを行った。その時はフル・メンバーではなく、コーラスとサックス抜きの4リズム編成。曲目も、ヒット曲をふくむオリジナル中心のものだった。
この時は、クラブ・サーキットのためのシュミレーションが出来るチャンスと思い、メニューの違いはあるものの、ツアーと同じセッティングで演奏することにした。私個人はこのおかげで、新しいシステムで本番をやりきる自信がついただけでなく、4リズムのみの演奏で、曲の核となる部分がよくわかり、新しく加えた効果も良かったので、ハード・ソフト両面で安心することができたのだった。
そして、クラブ・サーキット終了後に、同じイベントがあり、今度はツアーでの成果を再確認するというシチュエーションになった。正直、クラブ・サーキットでの、「いい緊張感を保ちながら、音楽を楽しむ」というわけにはいかないし、人数が減って物足りない部分もあったが、それでも、明らかにいろいろトライした部分はいい効果につながったと確信したし、1ヶ月集中して取り組んだバンドの完成度の高さに自ら感動した。これは、私以外のメンバー達の凄腕ゆえのことと、あらためて敬服したのでありました。
また、先月末には秋田にてFM放送の公開録音があり、この時はベース抜きの3人編成でのライブとなった。これは、昨年暮れ以来の編成で、私は左手でシンセ・ベースを弾きながら、右手で他をコントロールするって形だ。
こういう演奏に眉をひそめる人もいるだろうが、昔からオルガン・トリオは、オルガニストがベースも担当してたし、特にジミー・スミス系の奏者は教会オルガン風に足鍵盤を使うやり方ではなく左手でベースを弾く。ロックではドアーズのレイ・マンザレクがVOXオルガンの上にローズのピアノ・ベースを置いて、左手で弾いていた。
というわけで、編成が問題なのではなく。何をやるのかが大事で、それについてステージ上で全員が共通意識を持っていれば大丈夫なのだ、と思っている。
とは言え、ギターの土屋さん、ドラムスの植村くんが実に堂々と責任を果たしてくれるので、私は大いに助けられていた。と同時に、これほど素晴らしいプレイヤー達の生かすために、私は出来るだけのお膳立てをすべきなのだ、とも思っている。そうすることで、ジュンコさんの音楽への貢献に少しでもつながるのでは、と考えるようになった。
昨年暮れでは、この3人編成にはあまり納得していない部分もあったのだが、今は、自分のアプローチに迷う必要はないと思っている。どんと来いである。だって、この秋田のライブ、ちっとも悪くないんだもの。いい意味での引き算によるプラス効果が出来ているとさえ思ったのだった。
それと、この時共演した、かまやつひろしさん、なんと73歳。彼の素晴らしいパフォーマンスには、心底驚かされた。まだまだ元気どころか、あくまで前向きで好奇心旺盛、今みたいなところでモタモタしている私に強烈な刺激をいただいた。
また、かつて一緒にやっていた、中村あゆみさんと鎌田ジョージくんとも久々に再会して、こちらにも心を動かされた。まだまだ、やれることはあるし、やらないでどうする、って教えられた気分だ。
でも、そもそも、私には目の前に大橋純子さんというお手本があることだけで、かなりの幸せ者だった。どんなバンド形態であろうと、つねに最前線で頑張っているのはジュンコさんであり、こうして同じ音楽に関わっていけることに心から感謝せねばならないと思う。
そして、ずっと応援してくれているファンの皆様にも感謝を。残念ながら、お会いする機会がなかなか多くない現状ではあるが、少しではあっても、そんな時間をより充実させるために、こちらも頑張っていきたいと思います。それと、ここまで長々と読んでつき合ってくれたことにもお礼を。本当に、ありがとうございました。
バンマスはじめ、ジュンコバンドの皆さんの実力、センス、そして努力に支えられて今のジュンコさんのステージが成り立っているんだな、と言うことが改めて認識できました。
ディスコメドレーについては、そっちの知識がないものですから曲目もあまりわからず、バンマスのレポを心待ちにしておりました。ちょっと勉強させていただきます。
次回はいつになるのでしょう? 冬とか来年とか言わず、またお会いしたいものです、よろしくお願いします。
今年は名古屋・大阪・東京と全部で8回参戦しましたが、追っかける方も「超・必死」なスケジュール(笑)。
汗だくで奔走してたのがもう遠い昔のようです。
純子さんが大好きだということだけではなく、純子さんを支えて、一緒に全力で魅せて下さるチームの皆さんが大好きだということを改めて実感しました。
また、お会いできるのを楽しみにしていますっ!