今日のFREE(1)"FREE"

 (昨日の続き)...というわけで、すぐに感化されやすく、すぐに熱くなる性格ゆえに、前回に書いたように60年代後期から70年代のブリティッシュ・ロック黄金期の雄!男の中の男、女子供にゃわかってたまるか的「渋みと深み」を兼ね備えた、まさにクールでハードボイルドなブルーズ・ロックバンド「FREE」を聴きまくることにした!!

 で、これだ。1969年発表の2nd、タイトルもそのまま"FREE"だ。一般的には次の"Fire And Water"が代表作となるが、私としてはこの2ndが今は一番ピタッとくる。
 この「ピタッ!」って感覚はおもしろい。自分と時代と昔の音楽(の記憶)が一致する瞬間って音楽ファンなら必ずや経験があるはず。シンガポールでボニー・レイットの“Souls Alike"を聴いてて、そのサウンドプロダクション(プロデュースはレイット自身)にすっかりマイッてしまった時にふと思いだしたのがフリーだったのだ。(そして、帰国したらポール・ロジャースがTVに出てたってこと。この偶然も楽しい。)

 ボニー・レイットとフリーはブルーズというベース以外ではその表現の仕方はまるで違うが、今回のレイットの作品ではバンドの音が「わき上がってくる」感じなのだ。押葉君も書いているが「ドラムもベースも生き物のよう」だ。バンドで生演奏なのだから当たり前なのだが、これが実際にはなかなか「生き物のように」できないのだ。極端に言えば、ある意味では生きているように演奏することが必要でない時だってあるのだから。

 フリーはまぎれもなく「生きた」演奏をレコーディングで残してくれた素晴らしいバンドだ。こういうリアルな音は今こそ欲してやまないものだ。この2ndでは特にアンディ・フレイザーがいい。もちろんロジャースの唄は20歳とは思えない早熟ぶりだし、少し抑えぎみのコゾフも、余計なことをやらないサイモン・カーク(結構今っぽいドラム・ワーク、バスドラムとか)も大好きだが、ベースと作曲とたぶん事実上のサウンドプロデューサーのフレイザーの才能はやっぱり凄かった。これで16かよ、まったく!

 アルバム全てに駄曲なし。ただし、CDではボーナストラックが10曲入っているが、これはオリジナル・フォーマットの9曲を聴き込んでからでよい。この9曲だけで十分ハードボイルド&クールな世界とメランコリックで幻想的な世界が見事に共存している。素晴らしい傑作。
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by harukko45 | 2005-11-09 18:16 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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