ジョン・レノン・スーパーライヴ2011の詳細(3)

詳細(2)の続き。
 スタジオでのリハーサルでは、この後デリコとのコラボになったので、その流れで進めてみる。
 
 では、LOVE PSYCHEDELICOと共に。

 デリコとはここ毎年一緒なので、すっかりリラックスしたムード。それに今回は、前にもやったことのある"Watching The Wheels"が1曲目だったので、作って行くと言うよりも、思い出すという感じでリハが始まった。
 KUMIさんのボーカルは相変わらずいい。まずは彼女のアコギと歌のみでスタートし、じょじょに楽器が増えて行く感じだ。全体的には彼らの好きなナッシュビル風の方向性で、特にドラムのパターンが南部っぽい。

e0093608_18523460.jpg デリコが"Watching The Wheels"を、自分達流にアレンジするヒントになったのは、「Double Fantasy」のテイクではなく、レコーディング前のデモ・ヴァージョンだ。これは、1998年にリリースされた4枚組ボックス「John Lennon Anthology」に収録されていて、アコギ一本に歌のみなんだけど、「もうこれでいいじゃん」って気になるほどの一品。なので、デリコがこっちの方を選ぶということも、とてもよく理解できるのだ。

e0093608_16414958.jpge0093608_14432974.jpg もちろん、「Double Fantasy」の公式バージョンも良い出来で、このアルバムのベスト・トラックだと思うし、2010年の「Stripped Down」による装飾を排したリミックス版にもしびれて、一時はかなり聴きこんだ。
 ただ、今は「Anthology」バージョンが好きだ。「Acoustic」にも収録されたが、リマスターの影響か、前者の方がナチュラルな音質で、ボーカルも引き立っている。

 この「Anthology」は、未発表集なのでボツを集めたものとの誤解を受けやすいが、ビートルズの場合と同様に、公式盤を聴きこんできた人にはかなり面白く感じる内容ではないだろうか。
 例えば、デリコが2曲目にやった"Nobody Told Me"もその一例で、これはジョンの死後にリリースされた「Milk And Honey」が初出で、全米5位のヒットにもなったのだが、正直、個人的にはあまりピンと来なかった。
 だが、「Anthology」のバージョンを参考にしてくれ、と言うNAOKIくんからの指令があり、早速聴いてみたら、何と、こっちの方が全然良いじゃないか!そもそも、ジョンが俄然ノッテル、カウントからして気合いが入ってる。アレンジ自体はさほどの変化はないのだが、何かが違う。あっちにはなくて、こっちにあるもの、それはジョンの魂か?それとも、最初の方のテイクではジョンがノリノリだったが、バンドがこなれて来た頃には飽きていたか。演奏の出来はいいから、後でボーカルをやり直せばいいと思ったのかもしれない。しかし、その時間はなかった。

 とにかく、前曲に引き続き、この曲でも別テイクの良さを見抜いたデリコのセンスに脱帽。本番ではバンドの2人に、NAOKIくんによるトリプル・ギターが豪華だったし、ザックリしたロック・サウンドが心地よかった。

e0093608_2315664.jpg おっと、私はけっして「Milk And Honey」を評価していないのではない。逆に「Double Fantasy」よりも好きなのだ。ジョンのロックへの帰還宣言のように始まるし、後半の"(Forgive Me) My Little Flower Princess"と"Grow Old With Me"も素敵だ。「Anthology」には、名作"Glow Old With Me"の別バージョン(ジョージ・マーティンによるオーケストラ・ダビング入り)が入っていて、これまた話が尽きない。

詳細(4)へ続く。
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by harukko45 | 2011-12-17 00:15 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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