スポーツ観戦三昧(4)

 世界フィギュアで日本は、ペアで高橋&トラン組が初の銅メダル、男子が高橋・銀、羽生・銅、女子が鈴木の銅で、全体的には安定した強さを今回も見せてくれたものの、女子については大きな不安も感じさせた。
 それは主に、浅田の長く続く不調への心配だ。正直、トリプル・アクセルなしでも他のエレメントを高めることで、確実に勝てる力をつける、というのがここ何年かの方向性であり、今シーズンはその成果が発揮されつつあったのに、最後の最後で3Aに拘って失敗、その影響で他でもミス連発となっての敗北は、ちょっと納得いかないし、本人がインタビューで語っている「何をしていたのかなという感じ」がすべてか。
 とにかく、昨日のフリーでは、勝負への集中力を感じなかったし、かと言って、スケートを楽しんでいる風でもなく、どれ一つを取っても観ているものに共感を呼び起こすものはなかった。

 バンクーバー五輪、そして世界フィギュア・トリノ大会までの輝き、美しさはいったい何処へ行ってしまったのか。もちろん、母上の死去という大きな悲しみを乗り越えなくてはならなかった状況も理解できる。だが、浅田選手が今後も女子フィギュアのトップを目指すのであるなら、何らかの変革が必要な気がする。それは、本人の意識なのか、コーチ陣やスタッフ、練習環境なのか。
 今さらではあるが、あのキム・ヨナとの激闘の後、浅田も一度長い休養をとるべきだったのでは、とも思う。

 荒川も安藤も、今回優勝したイタリアのコストナーも、長いスランプの時期を経験している。今の浅田もまさにその渦中。だから、彼女も我々ファンも我慢しかないのかもしれない。

 それと同時に、現在の女子フィギュア界全体が、停滞の時期から抜け出せないでいるように見える。伊藤みどりの大革命以来、女子フィギュアのレベルはそれほど進化しているとは思えないし、それでいて、かつてのミシェル・クワンのような「ミス・パーフェクト」も存在しない。キム・ヨナ、浅田真央以降のチャンピオン、メダリスト達は、誰もが消去法で残った上での栄冠のように見えるのだ。
 今となっては、キム・ヨナ選手の強い刺激が懐かしい。

 おっと、それから付け足し。フジテレビは相変わらず、今晩、要らぬ編集付きの録画で女子フィギュアを放送する。私は、いつも通りRadio-Canadaのストリーム観戦でライブを楽しんだ。マスコミの方もいっこうに進化していない実態は、ひょっとしたらスポーツ界よりも深刻だ。
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by harukko45 | 2012-04-01 18:56 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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