ウィーンにて、チェコ・ビール探訪(4)
2012年 01月 16日
とは言え、ウィーンに移っても、チェコ・ビールの衝撃が後を引いて、こちらのビールをすっかり飲む気がうせてしまった。オーストリアは白ワインの国というイメージがあるが、ビールもよく飲まれていて、銘柄も多い。だが正直、ドイツやチェコのビールに比べると落ちると思う。
とにかく、隣国で似ている部分もありながらも、それぞれの個性というものがはっきりあって、とりあえず、ビールに関してはチェコに大きく軍配が上がる。その分、パン、ケーキ、コーヒーの美味しさはオーストリアに滞在する大きな喜びの一つとなる。
というわけで、前はよく行っていたブロイに、今回は行かなかった。ビールの味とその価格とのバランスに納得がいかなかったからだ。それは、プラハの物価がとても安く、1週間いてその感覚に慣れてしまったからに他ならない。いわゆるブロイ、ビアハウスで生ビールをたのむと500mlでウィーンでは3.5ユーロぐらい、それがプラハでは35から45コルナだから1.4から1.8ユーロぐらい、まぁザックリ半額ですわな。で、プラハの方がうまいとなれば、これはもうね。
ところが、面白い事にウィーンのスーパーで売っている缶入りピルスナー・ウルケルやブドヴァルの値段はプラハと同じぐらいか、いくぶん安いところもあり、例えば500mlのウルケルが0.99ユーロであった。ミュンヘンの有名メーカー、レーベンブロイのヴァイス・ビアも同じなんだから、わざわざブロイに行く必要もないと感じちゃうのでした。
なので、ウィーンでは「ウチ・ビール」、おまけにスーパーやスタンドでソーセージやレバーケーゼなんかの肉ものや、数々のチーズとサラダに、超うまいパンを買い込んで「ウチ・メシ」ってことになった。なかなか安上がりだったし、かなりの充実感。こういう感じでも満足するようになったのは、年齢的なものなのかな。
さて、缶で飲むプラズドロイはいかに。これが、またうまかった。というか、結局今はこのビールに夢中ってことで。自分でグラスにドカドカドカっと適当に注いでも、いい感じにクリーミィな泡が出来て、なかなかでしたわい。ほんと、男の中の男って感じのビール。少しだけ苦みを強く感じたけど、意外に生で飲んだ時と同じような印象が味わえて、これはこれで楽しかった。なので、旅を通じて一番飲んだ液体は「プラズドロイ/ピルスナー・ウルケル」でありました。
レーベンブロイのヴァイス・ビアも久しぶりに飲んで、ドイツでの記憶が蘇りました。あー、バイエルンにまた行きたくなった。
ブドヴァルも缶入りを試したが、これはプラハで生を飲んだ時の鮮度の良さ(気っぷの良さ)を感じなかったなぁ。味わいが足りなかったのは、ちょっと冷やしすぎたせいだったかも。
とりあえず、しばらくは今回の旅行でのビール経験が自分の嗜好に大きく影響するでしょう。
無事で何よりでした(笑顔)
また、水越さんのライブで会えること楽しみにしています。
今度、ビールの話、よろしくお願いします(笑顔)