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プラハにて、チェコ・ビール探訪(3)

 簡単にまとめると言っておきながら、それなりに長々となっているビール探訪の3回目。

 「ピルスナー・ウルケルの直営店〜コルコフナ(Kolkovna)」

プラハにて、チェコ・ビール探訪(3)_e0093608_02533.jpg ここまで紹介したピヴィニッチェはどちらかというと伝統的なスタイルで、「東側」っぽい。だが、この「コルコフナ」はピルスナー・ウルケルの直営店で、ビールについての信用度も高いし、店内はオシャレに洗練されているし、店員さんのサービスも良い。また、プラハ市内に何軒か店を構えて、チェーン展開している。つまり「西側」っぽいわけ。なので、少し値段が高めに設定されている感じだが、それでも日本での飲み食いに比べればずいぶん安い。

 ここのプラズドロイの味は、私にとって初めてのプラハでのビール体験だったので、その喜びを差し引いても、十分に満足できるもので美味しかったが、その後の店と比べてみると、ここが一番苦みが強かったと記憶している。飲みかけビールの写真なのは、飲むのに夢中で撮り忘れていたため。写っている料理だけでも、おなか一杯になったのに、この後メインに2品来たので、そりゃ、たのみ過ぎでしょう。

 「スタロプラメンの直営店〜ポトレフェナー・フサ(Potrefena Husa)」

プラハにて、チェコ・ビール探訪(3)_e0093608_9403499.jpg 「西側系」からもう一つ。プラハ最終日の夜に、締め切りギリギリで駆け込むように入った「ポトレフェナー・フサ」は、より若者向け。すべてにおいてスタイリッシュなムードを強調していたし、ビールの種類も多いし、料理もチェコの伝統料理だけでなく、いろいろと取り入れた創作料理っぽい。BGMがガンガンだったのは、夜遅かったからか。

 とにかく、プラハの地ビールであるスタロプラメンを飲みたかったので、その直営チェーン店なら信用おける、と思ったのだが、その日はものすごく混んでいて、店員がてんやわんや、正直、落ち着いてビールを楽しむって雰囲気じゃなかったし、サーバー担当者の仕事も何だか雑に見えた。だから、この時の印象は全く良くない。
 オーダーしたのは「Staropramen Světlý」で、一応工場直送のタンクビールを売りにしているのだが、扱いが悪いのか、たまたま運がなかったのか。やったら軽いわりに、すっきりしてなくて、苦みとともに酸味を強く感じたのが、日本のビールのようだった。
 というわけで、一杯飲んで引き上げた。たぶん、本来はこんなものじゃないはず、またの機会にプラハ市内にある醸造所を訪れてみたい。

 「旅行ガイドブックに必ずのっている店〜ウ・フレクー(U Fleku)」

プラハにて、チェコ・ビール探訪(3)_e0093608_10205915.jpg 旅行前は、最も楽しみにしていて、ここでしか飲めない黒ビール「Flekovský」には大きな期待で一杯だった。何しろ、ほとんどのガイドブックに掲載され、チェコを旅行された日本人の多くが訪れ、皆さん大絶賛だったからだ。同じくガイドブック御用達(?)の「ウ・カリハ」には否定的なコメントがあるのに、「ウ・フレクー」には見当たらなかった。

 だが、その期待は完全に裏切られた。その日はこちらの体調も万全ではなかったものの、正直、このビールは別段美味いと思えなかった。黒ビール特有の薫りがそれほどではなく、飲み口はえらく軽いので、一気に飲み干してしまいそう。もう少し、引っ掛かりというか、インパクトが欲しい気がする。気になったのは、後味に黒飴でもなめたような甘さが残ったこと。

 それに、ずっとアコーディオン奏者が演奏していて、団体客が歌い始めたりするので、相当うるさい。基本的にここは、がんがんに盛り上がりたい人に合っているようだ。タバコの煙も凄いし、長居するのは私達にはかなりつらかった。それに、ここは400mlで59コルナと、他の店に比べて値段が高く(だいたい500mlで、35から45コルナ)、ミュージック・チャージでも入っているのか、と思ってしまう。

 というわけで、ここも一杯飲んで早々に退散した。次回、プラハに来ても「ウ・フレクー」の優先順位はかなり落ちる。

 私にとって最高の黒ビールはドイツ・バンベルクで飲んだ「ラオホ・ビア」で変わらない。
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by harukko45 | 2012-01-12 11:49 | 旅行 | Comments(0)

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