なでしこジャパン、世界一

 なでしこジャパン、やってくれました。おめでとう、世界一。何たってワールドカップ・チャンピオンですから。
 2度もアメリカにリードされても、最後まであきらめずに追いついた戦いぶりには「すごい」の一言でしょう。でもって、PK戦前には全員笑顔だもんね、参りました。

 この試合、日本は今までの疲労蓄積の影響もあったのか、はたまた初の決勝への緊張からか、本来のなでしこサッカーをあまり見せることはできませんでした。また、男女ともに日本サッカー代表の悪い癖というか、「様子見」するような緩い入りを、まさにやってしまい、自分達のペースをつくれない状態になってしまいました。
 キックオフ直後の安易な前線へのフィードをカットされて、スピーディにゴール前に持って行かれ、そのままシュートに結びつけられた展開はとても危険でした。アメリカは、先制攻撃で圧倒することを始めから決めていた。それをまともに受けてしまったがために、その後すっかり守り一辺倒に陥れられたのでした。

 今大会のアメリカはかつての印象に比べると、ずいぶん出来が悪いと思っていましたし、実際に内容的にはブラジル、フランスの方が良かったのに、うまく勝ち上がってきた感じ。だが、さすがに世界ランク1位はだてじゃない。決勝ではこれまでで最高のパフォーマンスで、日本のお株を奪うかのようなパス回しまで見せ、持ち前のスピード&パワーを生かした迫力ある攻撃をしてきたのでした。だが、彼らには不運というか、シュートがことごとく決まらず、前半を0-0で終えたのは日本にとっては幸いでありました。もしも、あのワンバックの強烈なシュートがバーに当たらず決まっていたら...。これは、ある意味アメリカの手詰まり感を象徴していたとも。

 しかし、アメリカの攻勢は前半だけにとどまらず、その後も絶え間なく続き、その強さをまざまざと見せつけた。でも、とにかく、なでしこは耐え抜いた(あの猛攻状態をトータル2点に抑えたことが最大の勝因)。そしてその粘り強さが絶体絶命の逆境を2度も乗り越える同点弾を生んだのでした。こういう時はチームの要である、澤と宮間がちゃんと仕事して救ってくれるのですから、さすがです。
 後半35分、永里からのクロスで丸山がつぶれてのゴール前に、よくぞ宮間が詰めてくれました。何てったって、ボール・コントロールが一番うまい人物がそこに来たことに、しびれました。

 延長後半12分でも、宮間のニアを狙ったコーナーキックに澤が一番前で合わせるという、まさに日本が誇る名手二人による「ワザアリ」2本合わせて「イッポン」の趣き。それにしても澤のシュートは神懸かりと言ってもいいぐらい。

 PK戦に持ち込んだ段階で、あれほど試合を支配していたにも関わらず勝ちきれなかったアメリカには余力が残っていなかったのでしょう。それに、アメリカ1本目での海堀のスーパーセーブが、その後の流れを大きく握ったのでした。

 得点王の澤が大会のMVPは当然、そして今大会のベストチームがなでしこジャパンであるのも当然。決勝というとんでもない舞台では、自分達のサッカーをやりきれなかったものの、それでも勝負を捨てずに、最後まで戦い抜く強さは世界チャンピオンに相応しい。ある意味、女子サッカーがこれほどクリエイティブに変化・成長してきたことに大きな驚きと感動を禁じ得ません。そして、その新しい流れの最先端にいるのが、なでしこジャパンだということをしっかりと歴史に刻んだのでした。ほんとに、彼女達は偉業を果たしました。


 
[PR]
by harukko45 | 2011-07-18 16:51 | スポーツ

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30