6月に入って

 先月は仕事に追い立てられて、あっと言う間に過ぎてしまった感じ。それは主にレコーディングの作業がずっと続いたためだが、昔のように連日スタジオに入ってやるのではなく、私の場合はほとんどがウチでの仕事だ。まぁ、いわゆる「在宅勤務」みたいなものだが、これは良い面と悪い面の両方が存在するものの、私にとっては全体として好ましい状況になったと思っている。

 とにかく、デッドラインさえ守れば、あとは自分の納得がいくまでやり続けることが出来るわけで、時間の使い方にも自由度が出る。悪いことは、その分個人の負担(仕事の量と質)と責任が増えるということ。もちろん、コスト的な部分でも大きく貢献はしているわけです。高価なレコーディング・スタジオを何日も借り切る費用に代わって、我が家の電気料金が増え、私の睡眠時間が減るということでありますから。

 などなど、言っておりますが、水越けいこさんへのレコーディング作業は楽器におけるトラックは95%完了しました。具体的には、5月初旬にリズム・トラックを録った5曲のキーボード・ダビングと細かい編集、新たに打ち込みでリズム・トラックを作った1曲(この曲のみ、ギターのダビングを残して)の作業が終了したのでした。
 正直、かなり満足しております。自分の技術を磨くことも出来たし、新しい発見もいろいろあり、その結果、今後の歌入れとトラックダウンにうまく引き継げたと強く思っています。

 前々回の投稿で、「1曲煮詰まったから、しばらく置いておく」と書きましたが、5/18の森山さんのレコーディングでの刺激によって、一気にモチベーションが上がり、その後数日に渡っていろいろとトライして、やっと納得の状態に持って行くことが出来ました。これは、大きな喜びでした。
 そして、強く感じたことは、「常にアグレッシヴ」でなくては駄目ということ、過去の経験を頼りに保守的になることは、ミュージシャンにとっては実に危険であるということでした。そういった思いは、今回のアルバムのどの曲にも注入することが出来たのではないかと思います。
 
 さて、そういう勢いに乗って、その後、水越さんと同時並行して進んでいた岡本隆根(たかね)さんの曲もキーボード・ダビングがスイスイと終了しました。私が担当した3曲のオケはこれで一応メドがつき、こちらも大満足の思いであります。
 岡本さんは、2006年に1stアルバムをリリースした若きシンガーソングライターで、私とは今回がお初のコラボでありました。
 私にとっては、彼が作り出す独特な和声感覚が実に面白く、おいしい「ヒネリ」が加わっているのが興味深かったです。アレンジ面ではプロデューサー(水越さんと同じ方です)から、かなり自由にやらせてもらったこともあり、大いに楽しませてもらいました。例えば、「ストーンズ風オヤジ・ロック」あり、「いんちきファンク&ディスコ風歌謡曲」あり、「映画音楽風の大作バラード」あり、という具合です。
 こちらの完成も実に楽しみなのでした。岡本さんのサイトはコチラです。

 そして、もう一つ。これらの作業ですぐに取りかかれなかったサカイレイコさんの新しいアルバムへの作業が今月から始まります。ライブに関しては、このところ毎回、かなりの高いレベルでの成果を上げてきているだけに、レコーディングへの期待は私もとても大きいです。前作が今までの「まとめ」的な色合いだったので、今回はレイコさんの「次なるステップ」となるように、より彼女の個性を際立たせるべく、新たな試みを積極的にやっていこうと考えています。

 おっと、その前にいよいよ明後日は水越さんのスプリング・ツアーの名古屋公演ですね。東京での盛り上がりを再び、気持ちを新たに準備して、本番は大いに楽しみたいと思います。
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by harukko45 | 2011-06-01 10:06 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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